【飛躍のヒント】医者も間違う?

坂本夏子です。

2/27 のメールで、
どつぼパターンのTop 3 の一つである
<外的基準型>を取り上げました。

人から言われたことをうのみにし、
それをそのまま、自分にレッテル
として貼ってしまうことや、

本当はいやなのに従ってしまうのは
よくない、とお伝えしました。

これです↓↓↓

決定権は誰にあるのか?

これに対し、こういう質問がありました。

—————————–

相手の話をよく聴いたり、
専門家のアドバイスに従うのは
よくないのですか?

——————————

そういう疑問を持つのも、
無理はないかもしれません。

極めて大事な点ですので、
ここでお答えします。

まず<内的基準型><外的基準型>
おさらいします。

<内的基準型>は自分の中に基準があり、
それに従って自分で決める行動です。

<外的基準型>は自分の中に基準がなく、
決断を外部任せにする行動です。

人生の基本姿勢は<内的基準型>。

これが鉄則です。

では、人の話を聴くときどうするのか?

人の話は、よく聴く必要があります。

よく聴き、相手の言っていることを
自分がちゃんと理解して初めて、
コミュニケーションのボタンが
かかります。

あなたも、自分の話をよく聴く人と
そうでない人とでは、

どちらの方を信頼するか、
好ましく感じるか、一緒にいたいか?

答えは明らかですよね。

アートディレクターの佐藤可士和さんが
著書「クリエイティブシンキング」の中で、
効果的なコミュニケーション力を、
こう定義しています。

============

人の話をちゃんと聞く。
話の本意を読み取る。
自分の考えを正確にまとめる。
人にわかりやすく伝える。

============

シンプルで、私は好きです。

ただ、同意するかどうかや、
相手が何かの提案をしたとして、
その提案を受け入れるかどうかは、
別物で、

相手の言ったことを自分で咀嚼し、
自分で決める必要があります。

それが<内的基準型>です。

自分で決めていれば、
それは納得の決断ですし、
結果がどうあれ、そのことに
自分で責任を持ちますよね。

「あの人がやれって言ったから
やったら、ひどい目に合った」

なんて言って、人を責める人が
いますが、

やるって決めたのは誰ですか?

では、
専門家のアドバイスはどうでしょうか?

話は同じで、そのアドバイスを
取り入れるかどうかは、
自分で決める必要があります。

専門家がいつも正しいとは限りませんし、
その人のアドバイスが、
自分の目的や状況にフィットしているか?

その人は、どのような意図で
そのアドバイスを出しているのか?

などを、

自分で考え、判断する必要があります。

その人の判断が適切かどうか、
自分に専門性がなくてわからない場合は、

以前「目利きの目利きをしていますか?」でも
書いた通り、

その人を信頼すると決めるのは自分
ですから、

どのような誰を信頼するのか?

の基準を持つ必要があります。

私の叔父に、医者が一人いて、
「医者も間違う」と言っていました。

私のかつての主治医は、一度、
私への処方を間違えたことがあります。

とんでもない副作用がでてしまい、
私は思い当たる節があったので、

即、飲むのをやめ、大事には
至りませんでした。

原因は単純で、お医者さんが、
すべき質問を私にしなかったため、
目的には合致しているけど
状況に合致していない
処方となってしまったのです。

「あー、申し訳けない。
私が確認すべきでした」

と先生は言っていました。

私は、彼を主体的に信頼して
いましたので、

「あー、そういうことだったのね」

で済みました。

というわけです。

人の話をよく聴くことや、
専門家のアドバイスに
どう対処するかを、

<内的基準型><外的基準型>の
観点から、お伝えしました。

このカテゴリーは、
人生を決める最重要事項の一つです。

もっと知りたいことがあれば、
質問・コメントをお送りください。

さて、余談ですが、
ここでシェアした医師とのデキゴトのお陰で

私は、先生の意図や専門性をより深く知り、

自分が間違っていたら、
それをサッと認める誠実さへの
信頼も増す、

という、副産物が生まれました。

人生の、よき思い出です。

ではまた!

坂本 夏子

ことば屋&人事屋

LABプロファイル®
マスターコンサルタント
トランスフォーメショナル
コーチ®
人事コンサルタント