【飛躍のヒント】#34 No の伝え方・賢いカナダ人の教え

相手の要求を、受け入れることができない時、何と言いますか?

仕事をしていて、そういう場面はしょっちゅうでした。

人事職の私の場合、会社の規程に対しての、例外を認めて欲しい、という社員からの数多くのリクエストに対応するのも、仕事の一部でした。

例外を認めるのか?
認めないのか?
その根拠は何なのか?

それを論理的に説明し、相手の納得を得る必要があります。

No. を伝えなければならないことも、多かったです。

Noは、言うのは簡単ですが、相手はいやがるし、お互いにストレスも高まります。

10年少し前、仕事はできるし、人の気持ちをつかむのもうまい、まさにリーダーであるカナダ人と一緒に仕事をしていました。

しょっちゅう No. と言っていた 私に、彼が別の言い方を教えてくれました。

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No の代わりに、
「もし、○○であれば、Yes」
と言う
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○○のところには、Yes の条件が入ります。

「その条件が、簡単か難しいかは気にしなくていい。とにかく Yes のための条件を提示する」

そうすると、相手は、拒否された感じがせず、対立も起こりにくい、 と。うまいコミュニケーションの取り方ですね。

これは、目からウロコでした。

「もし、○○であれば、Yes」 というと、基本、肯定していますし、自分の中に一歩引いた感覚が生まれるので、余裕が持てることに気づきました。

No という時って、No の根拠や、相手をやりこめたい気持ちに、自分がとらわれてしまっていることがあって、そこからも、ズームアウト。

例えば、

– ○○さんがOKしたらYes.
– △△が先に完了したら Yes.
– xxの要素が加われば Yes.

多くの場合、提示された条件を満たすのは、相手の責任なので、自分が、より、楽になります。  

もしあなたが、No の言い方で苦労しているなら、一度、試しに使ってみてはいかがでしょうか?

この手法、私の経験では、かなり 効果的。

効きすぎて困ったことが、つい最近起きまして、次回はその話。

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坂本 夏子