【飛躍のヒント】心愛さんに敬意を表します

あなたは、
助けをどのように求めますか?

坂本夏子です。

千葉県野田市で痛ましい事件が
ありましたね。

小学4年生(10歳)の
栗原 心愛(みあ)さんが、
父親の虐待によって死亡した
事件です。

親が子を死に追いやること自体、
悲しいことですが、

心愛さんが明確なSOSを発していたのに、
彼女を守るというコミットメントと
効果的なアクションの連鎖が
周囲に起こらず、

最悪の事態を招いたことが、
事件の痛ましさを増幅していると、
私は感じます。

新聞やTVの報道によると、
こんな経緯があったようです。

2017年、心愛さんは学校のいじめの
アンケートに、こう書いていました。

====================

お父さんにぼう力を受けています。
夜中に起こされたり
起きている時にけられたり、
たたかれたりしています。
先生どうにかできませんか。

====================

担任の先生は、翌日、心愛さんに
聞き取りをしたものの、最終的には、
このアンケートのコピーを、
市の教育委員会が父親に渡してしまい、

父親が、娘を周囲の監視の目から
引き離す対策をあれこれ講じ、
結果として、心愛さんが遺体で
発見された。

アンケートで助けを求めたとき、
心愛さんは8歳か9歳だったわけです。

私は驚きました。

そんな小さな子供が、学校のいじめの
アンケートで、友達のことではなく、
父親のことで、文章で助けを求めたのです。

なんて主体性と知性にあふれた
行動なのだろう!

私が仮に、その年齢でその状況に
直面していたとして、同じ行動が
とれただろうか?

私自身は、幸い、そんな助けを
必要とする経験を、一度もせずに
済みました。

それは、親や周囲の大人が、
私を適切に守ってくれていたからで、
そのことに感謝します。

一方、大人になってからは、
危機的な状況で、助けを求めた場面は、
結構ありました。

例えば、

突然、病気になった時。

部下とのコミュニケーションで
どん詰まっていた時。

パワハラで、うつの入り口に立った時。

大切な人を突然、亡くした時。

自分のミスで大きな混乱を招いて
しまった時。

ある人から、攻撃を受けていた時。

自分史上、最大の仕事を一人で背負った時。

自分の失敗を処理し、
次に進むと決めた時。

会社をやめて独立したこの2年近くでも、
何度か、助けを求めたことがあります。

結果は、すべての場面で、
助けを得ました。

言い換えれば、求めた助けが
得られなかったことがありません。

それって、幸せだよね~、
なのです。

じゃあ、何が決め手だったのか?

これを、

心愛さんの事件をきっかけとして、
改めて考えてみました。

それが今日の本題です。

手前みそな答えはこれです。

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1. 助けを求める相手を見極め、
2.主体的に
3.具体的に
4.ダイレクトに

助けを求めたから。

=============

相手を見極め」は、
1/27メルマガに書いた、
「目利きの目利き」とも関係しますね。

自分にはない視点や視野や
知識や専門性、情報、影響力を持ち、
あるいは適切な場所にいて、
信頼に足る人を選ぶ必要があります。

主体的に」とは、
自分で、自ら、積極的に助けを
求めに行きます。

助けてくれるのを待ちません。

具体的に」は、
欲しい助けの中身を具体的に表現し、

また「誰か助けてくれませんか?」
ではなく、相手を具体的に特定して、
助けを求めます。

ダイレクトに」は、
相手に直接アプローチし、
明確にコミュニケートします。

察してもらうという期待を
持ったことがありません。

そういう風に助けを求めると、
相手は、あなたの真剣さを
感じ取りますし、

具体性があることで、
助けやすいと思います。

ほんとに困った時は、
この方法がベストかなって思います。

で、心愛さんは、8歳の少女としての
精一杯の方法で、
助けを求めたわけです。

そこに、心から敬意を表し、
彼女の人生が、この世の中を
よりよくすることに
活かされることを祈ります。

それはひとえに、大人の責任
であるわけで、私も大人の
一人として、情報の発信者としても
受信者としても、レベルアップを
図っていきます。

ではまた!

坂本 夏子

ことば屋&人事屋

LABプロファイル®
マスターコンサルタント
トランスフォーメショナル
コーチ®
人事コンサルタント