【飛躍のヒント】#169 若き美容師、恐るべし

あなたの、秘かな楽しみは
何ですか?

私のひそかな楽しみの一つは、
月に一回、通う美容院で、
美容師さんとお話をする
ことです。

とあるお店に、14年、毎月通って
います。

美容院として、私の価値観や
ニーズにあうばかりではく、

お店のスタッフの行動をみていると、
いい会社であることが、明らかに
わかるのです。

人事屋という仕事柄、彼らの仕事ぶり
に魅せられて、チームワークや
組織運営の仕組みを、秘かに観察
したり、

美容師さんとの会話の中から、
拾い上げたりしていて、それも
楽しみの一つです。

そこは大きなお店で、美容師が、
A、B、C、三つのチームに分かれて
います。

そして、Aチームはここ、Bチームは
ここ、というように、店の中の担当の
エリア(場所)も分かれています。

まあ、お客さんでそんなことまで
知っているのは、私くらいの
ものでしょう。

昨日は、久しぶりに、Bチームの
エリアに通されました。担当は、
ファーストネームが大地さんと
おっしゃいます。

私のカットを担当するのは1年ぶり
だと、彼が言うので、

私: 入社して何年なの?

大地: 5年です。

私: そうなんだ~。
ここってBチームだよね。

大地: よくご存じですね!

私: 今、Bチームのリーダーは
誰なの?

大地: 僕です。

話をきいてみると、25歳であると推測
できます。

私: その若さでチームリーダー
なんだ~。リーダーとしては、
若いんじゃないの?

大地: たぶん、そうだと思います。

私: 仕事、楽しい?

大地: 楽しいっすね。

私: 何が一番楽しい?

大地: 自分が後輩をもって初めて、
今まで先輩たちから言われてきた
ことが、そういうことだったのか~、

とか、

今まで迷惑ばかりかけてたんだな~
とか、わかりますね。

私: 例えばどんなこと?

大地: 僕、結構、頑固なんですよ。
それで、ここはこうすべき、とか
思うんですけど、それを普通に
言っても、わかってもらえないんです。

伝え方を工夫しないといけない、
とか、すごく、思いますね。

私: へー、それを、その若さで気づい
たんだ~。私なんか、そういうことが
大事だって、ほんとにわかったのは、
50になってからよ。

他にある?

大地: あとは、感謝ですね。毎日、
店にきてくれて、仕事やってくれて、
練習もしてくれて、そういうことも、
感謝しようって。

口で言わないと、伝わらないって
わかったんです。

僕、口ベタなんですけど、思ったら、
言おうって思ってます。

(私: この会話ができるのに
口ベタって、ありえない。。。)

ほかにも、どうして美容師という
職業を選んだのか、など、あれこれ
質問していたら、

大地: 僕、店長になりたいんです。
そのためには、やることたくさんあるし、
毎日、勉強してます!

若き美容師、恐るべし。

美容院・理容院って、最低でも一時間
弱は、じっと座って、一人のひとと、
一緒に過ごしますよね。

しかも、相手は、プロ。

その時間って、コミュニケーションの
実践場所としては、めちゃくちゃ、
有効です。

相手の思考・行動・脳内パターンを
スパッと見極め、相手にあったことばを
使うことで、コミュニケーションを
深めるという、LABプロファイル®や、

カジュアルなコーチングの実践場でも
あります。

美容師さんたちが、お客さんに
対して、そういう会話をすると、
指名獲得率や、売り上げも
アップするはずです。

ではまた!

坂本 夏子

ことば屋&人事屋
LABプロファイル®
マスターコンサルタント
トランスフォメーショナル・
コーチ®