私が秘かに尊敬する女性がいます。
皇后陛下です。
直接、存じ上げているわけではありません。
ご自身の役割と人生に対する真摯な向き合い方、人に対する接し方、人間としての品格、生み出しておられる結果の質の高さ、その源となる能力、すべてにおいて、敬意を抱いております。
皇后陛下は、文才も一流で、学生時代の作文を読んだだけでも、すごい人なんだ、と感じます。
お詠みになる歌を、時々、新聞で見ると、毎回、じーんときます。
20年近く前、皇后さまが詠まれた歌の歌集が出版され、買い求めました。「瀬音」という歌集です。
その中に収められた歌で、私が最も好きなのか、これです。
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あづかれる宝にも似て
あるときは
吾子ながら
かひな畏れつつ抱く
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現在の皇太子殿下がご誕生の年に詠まれた歌です。
あづかれる宝にも似て、というところまで読んで、私はぐっときてしまいました。
自分の生んだ子でありながら、あづかれる宝なのです。
将来の天皇であり、そして連面と続く皇統を受け継ぐ子なのだから、自分の子であって、自分の子ではない、
そういう感覚でしょうか。
どこまでも愛にあふれ、それでいて、どこまでも客観的はまなざしを感じます。
それを一言で表現された。
たまりません。
預かった者として、腕に眠るわが子を、育ててゆくという、母であり、皇太子妃であるご本人の覚悟を感じた歌でした。
突飛かもしれないけれど、これを、私たちの仕事に置き換えてみます。
仕事に迷いが出たり、つらさを感じてしまった時、どんな仕事であっても、
自分が預かった大切なこととして、徹底して客観的に、そして 敬意をもって取り組むと、新しい境地に達するかもしれません。
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坂本 夏子