サッカーワールドカップ、
日本の挑戦は終わりましたね。
この大会で、アスリートとして、
素敵な姿を見せてくれたと、
と個人的には思います。
ここで、平昌オリンピックでの
羽生結弦選手と西野ジャパンの
共通点を考えてみます。
ズバリ、これです。
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両者ともぶっつけ本番で
力を示した
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まず、羽生選手。
昨年の終わりにけがをして、
氷の上での練習を再開したのは、
オリンピックの1か月前くらい
前ですよね。
私は、ことば屋として、羽生選手
のことばを、追いかけていました。
一時は、あの王者でさえ、気弱に
なったり、自分への確信を持てて
いないことばを発していました。
それが、現地で氷の上で練習を
始めた時に、ことばが変化し
始めました。
そして、ついに、実行と達成には
必須の<プロセス型>のことばが
彼の口から飛び出し、金メダルを
確実にしていったわけです。
連覇を達成したあとの発言から、
私が読みとった、彼の軌跡は、
これです。
ケガをしたあと、
その時々の自分と対話しながら、
金メダルをとるというゴール
だけを保ち、
あらゆる選択肢の中から、
できることをすべてやり、
現地での練習の一本一本から、
確信をつかんでいった。
他の選手にとって、練習は練習
だったものの、羽生選手にとっては、
練習も本番だったはずです。
一方、西野ジャパンは、ワールド
カップを目前にしての監督交代。
大会直前の試合でも連敗して
いました。
メディアからの、意図不明な
ネガティブ誘導的な質問に、
西野監督は、
「一敗しただけで、どん底
なのでしょうか」
「なぜ、ネガティブにならないと
いけないんでしょうか」
「選手の状態はいい」
と言っていました。
私の勝手な想像ですが、監督は、
直前の試合を、選手たちの情報
収集とコミュニケーション、
信頼関係づくりという準備にあて、
当然ですが、本番はあくまでも
ワールドカップということで、
ぶっつけ本番で臨んだのでは
ないか、と感じます。
そして、初戦のコロンビア戦で
勝ち、セネガルとは引き分け、
ポーランドには負けたものの、
決勝トーナメント進出。
試合のたびに、いろんなことを
経験し、学び、選手同士、および、
選手と監督とのコミュニケー
ションを深めていきましたね。
そして、今日のベルギー戦です。
負けはしたものの、W杯の決勝
トーナメントで、日本初の、得点
です。世界を驚かし、世界から
賛辞が集まる試合でもありました。
試合後、何人もの選手たちが、
「世界との壁」を口にし、監督は、
「何が足りないんでしょうね」と
言っていました。
そこに、彼らの「本気」の強さを
感じました。
ぶっつけ本番で、あそこまで
やったのは、素晴らしいと思い
ます。
ことしは、スポーツの世界で、
羽生選手と西野ジャパンという、
二つの
「ぶっつけ本番のハイパフォー
マンス」
を、私たちは見ました。
今年も、すでに、後半。
毎日を、普通のモードで過ごすのと、
ぶっつけ本番モードで過ごす
のとでは、年末の結果が、
大きく違ってきますね。
坂本 夏子
ことば屋
トランスフォメーショナル・
コーチ®
LABプロファイル®
マスターコンサルタント