【飛躍のヒント】#143 転びの極意

あなたは、転び方を知って
いますか?

なに、それ? って感じですが、

人生では、転ぶこともある
わけで、、、、

おとといの朝、福岡の親の家で。

TVで、お年寄りの転倒の話を
やっていました。

お年寄りが転んで骨折すると、
そのまま寝たきりになったりする
ので、大事なテーマ。

すると、85歳の母が、転び方の
うんちくをたれるのです。

母は、30代半ばから、50代半ば
まで、趣味でフィギュアスケートを
やっていて、氷の上で何度も転んで
います。

転ぶ練習もたくさんしたらしく、
おばちゃんとしては、転びのプロ。

で、転ぶ時は、転び方がある。

と、のたまいます。

その極意とは?

極意 1
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できるだけ、体全体で転ぶ。
============

というのは、

転ぶときに、それを避けようとして、
無理に手をついたりすると、手に
力が集中して、手を骨折しやすい
わけです。

なので、体にかかる衝撃を分散する
ために、お尻と背中で、あるいは、
お腹全体で、など、

いさぎよく、体全体で転ぶべし

極意 2
==============
転んだあと、しばらくじっとしている。
すぐ、起き上がらない。
===============

転んだ時って、強い衝撃が体に走り、
体が、緊急の危機対応モードに
なっていますよね。

その時、急に、次の動作に移ろうと
すると、体がついていけずに、
どこかの血管が、ぷつんと切れたり
しかねない。

だから、10秒くらい、じっとして、
体を落ち着かせてから、ゆっくり
立ち上がるとよい

らしいです。

スポーツ選手なら、鍛えているし、
素早く立ち上がるのが重要
でしょうが、一般ピープルは、
そうではない。。。

この話、私は何度か聞いていて、
実践したことがあります。

数年前のこと。

自宅で、椅子の上にたって、
クローゼットの一番上のものを
取ろうとして、バランスを崩しました。

うわっ、倒れる!

瞬時の判断で、できるだけお尻から
倒れるように、ランディング。

しばらくして、ゆっくり立ち上がり
ました。

かなり、痛みはありましたが、幸い、

あー、やっちゃった~

程度のことで済みました。

で、何が言いたいかというと、
ビジネスでも人生全般でも、
望まないことや、予期せぬことって
起こりますよね。

その時に、あらかじめ、Aが起きた
らこうする、Bが起きたらああする、
と、シュミレーションをしているのと、

いきなり、ぶっつけ本番で、対応
するのとでは、違いがあると
思いませんか?

実は、この違いが、あなたの脳へも
違いを生みます。

脳の中に「海馬(かいば)」という
部位があります。

望まないことが発生すると、
海馬くんが、脳の中の情報
(つまり記憶)から、
対処法を探すそうです。

その時に、以前、メルマガでは
お伝えしましたが、「苦痛系」と
よばれるホルモンが出ます。

つまり、脳が、危機対応モードに
なるわけです。

うまく対処できれば、やがて、
「苦痛系」のホルモンは引っ込み
ますが、うまく対応できないと、
いつまでも「苦痛系」のホルモンが
出続けます。

それがやがて、あなたの、健康状態、
人間関係、ビジネス、人生全般に
悪影響を与えます。

あらかじめ、Aの時はこうする、
Bの時はああする、など、脳に
予行演習をさせておくと、よりよい
対応ができるので、ダメージが
少なくてすみます。

いわば、「想定内」の状態を、
脳に仕込んでおくわけです。

転ばぬ先の杖、や、
備えあればうれいなし、

なんて言われると、

めんどくさいな~、とか、
説教くさいな~と、

つい、私は思ってしまうのですが、

「『想定内』を仕込んでおく」というと、
カッコよくて、やる気が上がりませんか?

以上、転びと海馬の教えでした。

坂本 夏子

ことば屋
トランスフォメーショナル・コーチ®
LABプロファイル®
マスターコンサルタント