【飛躍のヒント】#154 怒る一流、怒れない二流

あなたは、頭にきたら、
怒りますか? それとも、
我慢しますか?

このブログを読んでいる、
まじめなあなたは、怒りを
表すのはよくない、と思って
いるかもしれません。

私もそうでした。

仕事で、怒りたいけど怒らな
かった場面は、数知れません。

いい加減にしてよね!

とか

いつまでも、ぐだぐだ言うな!

とか

何でも人のせいにして、
それで人生楽しいの?

なんて、どれだけ言いた
かったことか。

では、なぜ言わなかったのか?

そういう時って、必ず、何かの
問題が起こっています。

言って問題が解決したり、
事態が改善するのであれば、
言うのもアリですが、
そうではないのは
わかっています。

だから黙っている。
あるいは、他のことを言う。

周囲の人が何でも言える、
心理的に安全な職場環境を
つくるのが、リーダーの仕事。

自分が安定していて、オープン
であるのが、まず大事。

そうではなかった時期もあった
私は、リーダーシップの名の
もとに、自分を律しても
きました。

それはそれで、よくやりました。

でもですよ、

2年前、会社の閉じ屋をやって
いたとき、いろんな人の
いろんな感情が渦巻く中で、

これ以上、自分を抑え込んで
いると、病気になってしまう、

と感じることがありました。

そんな時、

「怒る一流 怒れない二流」

という本を、たまたま
見つけました。

いいことがたくさん書いて
ありました。

いわく、

================
本当に頭にきたら思い切って
怒れ。

すぐに撤回しても構いません
から、会議など、みんなの前で
ガツンと怒ってみてください。
=============

へー、そうなんだ~

============
『私は決して怒らない』という
人がいれば、それは立派でも
何でもなく、人間関係に背を
向けているに過ぎないのです。

他人との摩擦を避け、現実から
目をそむけ、消極的な生き方を
志向すれば、自ずと怒ることは
少なくなっていきます。
=============

だよね〜

実践のチャンスがやって
きました。

四人の会議でした。

ある重要案件について話して
いたら、私以外の三人が、
とても甘いことを言うのです。

会社を閉じる根幹の、原則に
関する事項でした。

人事の責任者の私としては、
容認できるものではありません
でした。

そんなの甘すぎます!

○○までならOKだけど、
xxx は行き過ぎです!

上司が、「フレキシブルに」
なんて言うので、

だから先方にフレキシブルに
なってもらえばいいじゃない
ですか!

△△を預かる者として、++の
原則は、はずせません!!

15秒ばかり、大きな声と強い
口調で、ぶっ放しました。

その結果、、、

同僚のおかげで、一件落着。

やってみて、

やっちゃったーっていう感じ。

やっちゃいけない、と思って
いたことをやったので、その
時は気持ちのいいものでは
ありませんでした。

でも、私にとっては、枝葉末節
ではなく、原則の話だったので、
それを守ったことで、自分の
安定感が増しました。

それ以来、仕事を全うするために、
自分で決めた「守るべき線」を
守り通しました。

========
本当に頭にきたら
思い切って怒れ
========

そうやって、その年の私は、
自分にはめていたタガを、
ひとつひとつ、外していた
のでしょう。

本の著者、向谷 匡史さんに、
お会いしたいです。

さて、なぜ、私はその本を
見つけたのか?

答えは「怒りたかったから」。

本を見つけたから、怒ったの
ではなく、怒りたかったから、
本を見つけた。

本屋で、お目当ての、
感情コントロール系の本の隣に
あったので、一緒に買ったのです。

脳は自分の意図通りに
動きます。隠れた意図であっても。

というか、隠れた意図こそ
脳が勝手に、知らぬ間に実現しに
走る。

素直で正直なあなたの脳を
活用していますか?

それとも、知らぬ間に
どつぼにはまっていますか?

ではまた!

坂本 夏子

ことば屋&人事屋
LABプロファイル®
マスターコンサルタント
トランスフォメーショナル・
コーチ ®