【飛躍のヒント】#17 消える魔球

フィードバックって、会社だと、上司やお客様からのものを重視することが多いかもしれませんが、部下からのフィードバックも、効きますね。

40歳を目前にして、転勤になりました。

転勤先は、それまでとは組織の風土が全く異なり、

別の会社か?!

と 感じるほど、違った場所。 戸惑うことがたくさん、ありました。

しばらくして、新しい部下が言いました。

=================
坂本さんって、
直球しか 投げませんよね。
カーブも覚えたほうがいいですよ。
ここには、消える魔球を
投げる人もいますから。
=================

??

カーブ?

消える魔球?

何、それ?

自分が直球だと言われれば、確かにそうでしたが、ほかの二つは、意味すらわかりませんでした。

それまでの職場は、外国人が多く、英語が公用語。 日本人も、中途採用ばかり。

人種、国籍、年齢、性別、やってる仕事、目標、てんでバラバラ。

その中では、論理的で明確であることが、コミュニケーション上、最も重要でした。 直球でOKでした。

転勤先は、日本語が公用語。

外国人は少なく、通訳つき。 日本人社員も、新卒で入社してずっと、という人も多く、全員が、同じ目標に向かって仕事をしている環境でした。

濃い人間関係の中で、関係を維持しつつ、うまーくことを運ぶのが大切。

部下も、私のことを、なんだこいつ? と 思ったことでしょう。

それを、直接的に指摘せず、直球、カーブ、消える魔球という、ボールにたとえて、私に伝えた彼の技。

私にとって、結構なスゴ球でした。

どんな球を持つのか?
どうやって使い分けるのか?

それを追い求める 旅を始めさせてくれた、部下のひとことでした。

気づかせてくれて、ありがとう。

ブレークスルーコーチ x
LABプロファイル®
マスターコンサルタント
坂本 夏子