【飛躍のヒント】行きはよいよい、帰りはコワい

坂本夏子です。

先週、運転免許を更新しました。

更新のために行った場所は、
広島県運転免許センターという施設で、
自分の車を運転して行きました。

広島市内の、ちょっとした
”山の中” にあり、私にとって、
普段、縁のないアウェイな場所です。

以前は会社の仕事で、毎年一回、
行く用事があったのですが、
今はそれもなく、4年ぶりでした。

で、私は、これまで、行くたびに
帰り道で迷っていました。

なにせ、空間認識能力は
決して高くなく、数学の図形の
問題も不得意でした。

そのくせ、
車にナビはつけていない。

往きは、何と言っても、
「免許センター」という
メジャーな施設なので、

”山の中” にも大きな表示板が
何度も出てきて、それに従えば
行き着きます。

ところが、帰り道は、私にとって
ピンとくる表示板が何もありません。

見える風景も、
山を上る時と下る時では異なり、
しかも、たくさん、交差点があり、
右? 左? 直進? と迷います。

とは言え、最後に行った4年前に、

「この交差点で右折するのがポイント」

というカギを見つけていました。

その記憶があったので、今回は、
そこで右に曲がったのです。

しばらく行くと、
前回と様子が違います。

以前は工事をしていたのですが、
どうやら新しい道ができたらしく、
えらく複雑な交差点が出てきました。

これはどっちだ?

直感は働かず、何の根拠もない中で、
直進しました。

ほとんど、ギャンブルですね。

しばらくすると、
どうみても、違います。

間違ったと確信し、来た道を引き返し、
迷った交差点で、右折しました。

その判断は正しくて、やっと、
お目当ての道に出ました。

こういうことがあると、
落ち込みませんか?

またか~、
いつになったら覚えるんだ、
ナビをつけとけばよかった、
方向音痴はどうしよもない、

などなど。

でも、そうやって自分を責めたって、
百害あって一利なしなのは
わかっているので、
新しい問いかけをしてみました。

迷わず行ける道と、
その道の違いは何か?

答えはこれです。

通った回数。

毎日、通る道と、年に一回しか通らず、
しかも、4年ぶりの道が、
同じはずはない。

不得意感があったうえに、
難易度が高い道で、
練習の回数が足りなければ
そりゃー、うまくいかなくて、
あたりまえ、

が結論でした。

成否を分けるポイントは、
能力ではなく、
経験の量だったのです!

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量は質に転化する。

そして、

直感は経験によって磨かれる。

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そんなことばを時々聞きます。

やっぱり、本当ですね。

あなたが、もし、苦手だとか、
向いていないとか、できない、
と感じることがあれば、
その多くは、実践の量
解決できるかもしれません。

「継続改善」の思考は必要ですが、
まずは、回数、という話です。

5年後、私は再び、免許センターに
行く可能性があります。

近々、また行って、
あえてウロウロして、
道を覚えてくる、という
プランを思いつきました。

なんだか、楽しくなってきました。

ではまた!

坂本 夏子

ことば屋&人事屋

LABプロファイル®
マスターコンサルタント
トランスフォーメショナル
コーチ®
人事コンサルタント