【飛躍のヒント】#38 お互いさま

救われる一言ってありますか?

自分が大変な時に、人が力を貸してくれる時があります。

そういう時、ありがたさと申し訳なさの織り交ざった気持ちが、生まれることもあります。 そんなとき、この一言で救われたりしますね。

「お互いさまです」

今年、私が担当した、とある仕事がありました。従来は、ほとんど関心を持たれていなかった案件です。

でも、ここへきて、がぜん、社員の関心が高まり、予想外の「おおごと」になりました。 その「おおごと」は、多くの社員の協力があって 解決できるものでした。

それを推進してくれた数名の社員が言ったことばが、これです。

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みんな同じ状況ですからね。
私にできることならやりますよ。
お互いさまです。
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このことばは嬉しかったです。

お互いさまって、いいことば ですね。

分析すると、こういう、ことでしょうか。

– 私とあなたは、本質的に、対等で、同じ状況にある。
– たまたま、今、私があなたを助けている。
– あなたと私は、いつ、立場が 逆転するかわからない。
– そのときは、あなたが私を助ける。
– いつか、あなたがそうするように、私たちは対等だと認め、私はあなたを助ける。

相互に許し、相互に支える精神であり、人間関係ですね。 そして、相手の心の負担を軽くする配慮。

それって、私にとっては、成熟した人同士に成立する関係。

そういう社員がいる、成熟した職場だってことが嬉しかったです。

人事としては、そういう職場を作ることにも専心してきました。 自分のやってきたことが、 自分へのギフトとなって返ってきたような感覚がありました。

昨日の【飛躍のヒント】#37 のテーマだった、「おかげさま」と 今日の「お互いさま」。

日本人らしい、あるいは、日本語らしいことばだと思います。 この二つの、日本の「さま」を大切にすると、幸せが広がるな~

お互いさま、と言ってくれた仲間たち、私たちを助けてくれてありがとう。

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坂本 夏子