【飛躍のヒント】#146 陰徳を積む

先週、かつて、大いに啓発された
先生のもとで、久しぶりに勉強
しました。

その中で、偶然の流れから、
先生が予定外の話をされました。

それを聞いただけでも価値がある、

と感じたので、シェアします。

高名なお坊さんから、先生が
聞かれた、という話でした。

そのお坊さんとは、総理大臣を
はじめ、日本の政財界やスポーツ
界を代表するような人たちが、
教えを請いに行く方だそうです。

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人をねたむのはよくないが、
ねたまれるのもよくない。
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人をねたむのはよくない、
というのは、なんとなく、
わかりますよね。

ねたむとは、自分と誰かを比べて、
相手を心の中で敵視し、結果と
して自分をおとしめてしまう
ことだと、私は解釈しています。

そこに、何の意味もないわけです。

そして、ねたまれるのも、
よくないと。

それはなぜでしょうか?

考えてみました。

今のところ、私の答えはこれです。

ねたまれる原因は、
それを引き起こす行動を
自分がとっていることにある
わけで、

それを、お坊さんは戒めている。

先生が例に出したのは、

「私、すごいでしょ」感を出す
目的で、有名ブランドの持ち物を
ひけらかしたり、

「〇〇ホテルでお茶してます」
みたいな姿を、盛んにSNSに
投稿するような行為でした。

なるほど。

結局、ねたみというマイナスの
思いやエネルギーは、

自分が出すのも、受け取るのも、

「マイナス」を循環させて
しまうので、よくない、

というのが、今のところの、
私の解釈です。

すべて、ブーメランのように、
自分に返ってくるわけです。

そして、マイナスの思いや
エネルギーは、ねたみのみならず
他のものであっても、家族の歴史に
受け継がれてしまうのだそうです。

例えば、自分によくない出来事が
起こる原因が、自分の親や、その
親や、そのまた親の代の出来事に
まつわる、思いやエネルギーから
発していることがあるそうです。

それは、心理学ではよく知られて
いて、「家族療法」という分野も
あるそうです。

これって、とても納得できる話
でした。

コーチングにおいては、クライ
エントが、母親の胎内にいた時の
母の感情の影響を受けてしまって
いたり、

その母が、祖母の感情の影響を
受けてしまっていたり、という
現象が、よくあります。

「メタ無意識」の連鎖です。

そのことと、お坊さんの話が、
リンクしました。

とはいえ、自分が意図しなくても、
「人からねたまれる」ことは
あります。

では、どのように生きるとよいのか?

陰徳を積む」ことを、お坊さん
はススメられたとか。

陰徳を積むとは、陰で、黙って
よい行いをすることですよね。

そしてそれは、人のためになる。

寄付をしたり、ボランティアを
したり、道に落ちているゴミを、
拾って捨てたり、

大きな荷物をかかえた人のために、
ドアを開けたり、

人の話を、ただ、じっと聴いたり。

規模もやり方も、
いろいろあると思います。

陰徳を積むことは、
プラスのエネルギーを発し、
広める行為。

それにより、自分や自分の周りの
マイナスのエネルギーが、
少しずつ浄化され、世の中
全体のプラスのエネルギーが
増える。

そういうことかな、と思いました。

とても大事なことを学んだ
と感じたので、シェアしました。

ではまた!

坂本 夏子

ことば屋
トランスフォメーショナル・
コーチ (r)
LABプロファイル(r)
マスターコンサルタント