【飛躍のヒント】#27 女子を集める東大の戦略

今日のテーマは、朝起きた時の予定を変更して、今朝のTVでやっていた、面白いニュースを。

東京大学が、一人暮らしの女子学生に、月三万円の家賃を補助するらしいです。

最初、よくそんな、逆差別と批判を浴びそうなことを決めたね、と思いました。

でも、詳しく聞くと、納得しました。

東大は女子学生の割合が20%。しかも、首都圏出身の女子が多い。

なので、地方の優秀な女子高生をもっと集めたくて、家賃補助という手を使うことにしたそうです。

案の定、
「お金の面では男女差はないのに、女子だけなのは不公平」との趣旨の発言をする、男子学生の映像が流れました。

これを聞いて、思い出しました。

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手段は目的と状況に応じて決まる
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西条 剛央 (さいじょう たけお) という人の書いた「人を助けるすんごい仕組み」という本に書いてありました。

東日本大震災のあと、ボランティア経験がなかったのに、日本最大級の支援組織を作った人の本です。 (今、本の内容の記憶を頼りに書いていますので、ことばが100%、合っているかわかりませんが、趣旨は つかんでいます)

どういう手を使うかは、目的と状況で異なる。

たとえ状況が同じでも、目的が異なれば、違う手段を使ってOK。
目的が同じでも、状況が 異なれば、違う手段を 使ってOK。

東大の例でいえば、

-状況:  女子学生が少なく、首都圏出身の女子に偏っている

-目的:  地方出身の女子をもっと、集める

です。

これであれば、家賃補助という手段は、理解できます。 他の手段を使うこともできたでしょうが、そこは、「女子だけ家賃補助大作戦」 で行く、と大学が自分で決めたわけです。 批判も覚悟の上でしょう。

それはそれで、東大はそう決めたんだ、

って、 納得しました。

仕事をしていると、自分たちのやろうとしていることに対し、

なんで、以前は○○だったのに 今回はxxなの?

あるいは、 不公平でおかしい

といった批判を受けることがあります。 そして、手段をめぐる対立に発展しがちです。

でも 「手段は目的と状況に応じて、変えていいんだ」

と知ったあとは、随分と スッキリしたし、自分のやることに、自信が持てるようになりました。説明もしやすくなりました。

手段は 目的と状況に応じて決める

これ、おススメです。

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坂本 夏子