【飛躍のヒント】#42 柔軟性を高めるコツ

もっとフレキシブルになれ (柔軟性を高めよ)って、言われたこと、ありますか?

私は、歴代の上司から、時々そんなフィードバックをうけていました。

自分では、十分、フレキシブルにやっているつもりなんです。 原則を理解したうえで、どんな例外を認めるのか、あるいは、目的を理解したうえで、どんなやり方があるのか、って考え、

これは〇、これはX、なぜならば、と答えを出す作業は何百回とやりました。

でも、上司には、まだまだ、フレキシブルさが不足、と映ったらしいです。

そして、時には、「最近だいぶフレキシブルになってきた」とのコメントを受けることもありました。

なのに、例えばどんな所ですか?

と聞いても、答えは返ってきません。 フィードバックというのは、具体性 がポイントなんですけど、上司というのは、勝手なものです。

3年くらい前でしょうか、何かの話をしていたときです。

上司#12がつぶやきました。

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軸を守って幅を広げればいいんよ
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また、禅問答みたいなことを。。。

軸を守って幅を広げる。 これって、「フレキシブル」関係するはずなのですが、まだ、 自分で感覚がつかめないし、説明もできませんでした。

そこからまた、思考->実行―>振り返り を繰り返す日々。

しばらくして、ついに、軸と幅の感覚をつかみました。 面白くもなんともない話で、月曜日の朝から、申し訳けないので、読みたくない方は、ここで やめてください。

軸とは、原則、あるいは、上位の重要概念。 (例:会社の方針、制度の趣旨、目的、ことの本質)

そして、軸を具体的な現象や手法に落とし込んだ場合、無数の事例や選択肢があります。 その中で、できるだけ多くの選択肢に対して、Yes を出すのが、幅を広げること。

そこで重要なのは、「ここから先はアウト、という不可の事例を持つ」 ことです。

そして、不可の領域に達するまでは、すべて Yes にする。それがフレキシブルである、ということ。

不可の事例まで Yes にしてしまうと、「軸がぶれる」「節操がない」 です。

たとえていえば、公園の真ん中に木があって、公園の外側に道路があるとします。 公園と道路の境には、フェンスをきっちり、作ります。 真ん中の木が、軸です。

そして、フェンスの外に出ない限り、公園の中では、真ん中の木に登る以外でも、何をして遊んでもいい、というようにする。

何か事例を出したいのですが、会社の生々しい事例ばかりなので、残念ながらシェアできず、ごめんなさい。

ここから先は不可、という制約を設けたら、あとは自由にやっていいよ、という話です。

むしろ、制約を設けたほうが、創造性を増やせますね。

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坂本 夏子