危機脱出ストーリー、 最終回、行きます。
上司#14 くんがアクションをとった結果、どうなったか?
(彼は、私より年下だし、問題の社内顧客氏より職位が下で、危なっかしくもあったので、ここは、くんづけです)
何をどう話したかは聞きませんでしたが、とにかく、「今後、何かあれば、お前ではなく、俺に言ってもらうようにした」 とのことでした。
もう、あのコミュニケーションにさらされなくて済むと思ったら、一気に気が楽になりました。 心身の症状も、きれいに消えました。
心理的な安全を確保することが、人が仕事をするうえで、どれだけ重要で、効果のあることか、身をもって、学びました。
その相手とは、仕事上の関係は強かったので、実務は発生します。 そこは、彼からの信頼が厚く、うまくやっていた部下に任せました。でも、本来、私が果たす役割を、上司と部下に肩代わりしてもらったわけで、そこは、申し訳ない気持ちでした。
でもでも、自分の上と下が、相手をしてくれたおかげで、 私は、その年の、より重要な課題に集中して取り組むことができ、成果も出したので、 会社にとっては、ベストな 結果を生んだと、結論付けました。
自分を責める必要はない。
上司と部下には、心底、 感謝しています。
以上が、 ひと夏のパワハラ事件、 一件落着ではありました。
ところがです、人生は、 まだまだ、続くんですよね。。。。
もともと、なぜ、私が 社内顧客氏から責められたのか?
彼のさまざまな要求に、私たちのチームが応じられなかったからです。
彼にとっては、重要な案件ばかりでしたが、 激動の2009年だった私たち、日本の人事部では、ビジネス全体にとって、もっと重要なプロジェクトを、たくさん、抱えていました。
そんな時に、こちらにしてみれば(会社全体に とっても)、どうでもいいようなことを、あれこれ求めてくる相手に対して、効果的に事情を説明したり、合理的な着地点を見つけたり、 No と言ったりすることができなかったのです。
相手が、高圧的なスタイルの持ち主であったのは確かでしたが、こちらが黙っていて、仕事は進まない、となれば、相手も、イライラがつのるでしょう。
そんな相手であっても、ちゃんとさばく実力の持ち主であれば、事件には発展しないわけです。
問題の真の原因は、
- No を効果的に言ったり、 合意に到達するためのコミュニケーションスキル / リーダーシップ不足
- 責められ感があった時に、余裕が持てなかった、自分の器の小ささ
この二つでした。
つまり
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原因は自分にある
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相手ではありません。
その現象を引き起こしたのは自分だ、という認識が、 自分に起こる出来事を好転させます。
自分を成長させます。
周囲と自分を、より、幸せにします。
悔しいし、腹もたつし、その真実を受け入れたくない時もあるけれど、相手にこだわっていては、穴から抜け出ることはありません。
このパワハラ問題が真に解決し、相手との関係が修復・向上し、自分の器もひとまわり、大きくなったのは、フェーズ2。
フェーズ2は、スタートするのでさえ8か月も後の、2010年の春でした。
スタートには、新しい上司、#16 が関わっています。
その話は、マジで、長いので、 いつかまた。
振り返ると、激動の 2009年は、 今の私の、直近の土台を 作った年でした。その土台があったので、今年、急に、「会社閉じるぞ」と本社から聞かされた時も、冷静でいられました。
次回は、何を書こうかな?
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坂本 夏子