【飛躍のヒント】離婚

坂本夏子です。

先日、コーチングの中で、
クライエントさんから、
知り合いの離婚話に関わっている、
という話が出てきました。

どのようなアドバイスをすれば
よいか知りたいとのことでしたので、
私が思う所をお伝えしました。

自分のことであれ、誰かのことであれ、
”難しい問題” に出会うことは、
あなたもあるのではないでしょうか。

何かの参考になればと思い、
今日はそれをテーマにします。

まず、
目の前の課題を、直接的、具体的に
扱っても、ブレイクスルーは
起きません。

まあ、どこかで直接的、具体的に
対処する必要はあるとしてしても、
その前にやることがあります。

それは、
その状況へのオーナーシップ
持つということです。

オーナーシップとは、あえて
日本語に訳せば「主体性」。

「そのことに、自分の課題
(自分事)として主体的に関わり、
責任を自分で引き受ける」

「誰かや何かのせいにしない」

といった意味です。

それがあると覚悟も生まれます。

家族の問題であれ、仕事のことであれ、
人間関係でもめると、つい、
相手や周囲のことを責めるばかりで、
「自分は悪くない」というモードに
留まってしまいがち。

それは【どつぼ】です。

オーナーシップのない状態です。

そこから、オーナーシップを
どのように引き出すか?

それはめちゃくちゃ重要で、
本人へのおススメの質問がこれです。

~~~~~~~~~~~~~~

何のために、この出来事を
あなたは引き起こしたのですか?

~~~~~~~~~~~~~~

この質問は、とても深い質問です。
二つの働きがあります。

一つ目の働きは、
この出来事を引き起こしたのは
自分である、という認識を
本人にもたらす働きです。

人生は、100%、
「今の状態」は自分が積み重ねてきた
選択の結果ですよね。

たとえ、責任割合が100%、
相手方にある交通事故にあったと
しても、

その日、その時刻、その場所に
いる選択をしたのは自分ですし。

また、”いやな相手” であっても、
相手にそういう態度をとらせて
いるのは自分なわけです。

これは「自分が悪い」ということでは
ありません。

「相手は自分の鏡である」

という意味です。

自分の何かが相手に投影して、
相手にそのような反応を
引き起こさせている、

という話です。

だから、
「今の状況」は、100%、
自分の選択の積み重ねの結果。

その前提を受け入れれば、

「この出来事を引き起こしたのは
自分である」

という認識が生まれます。

ここまでは、よいでしょうか?

ザ・質問の二つ目の働きは、
その人の意識を未来に向けることに
あります。

「何のために」がカギです。

というのは、、、

「出来事を自分で引き起こした以上、
目的があったんですよね。

それは何だったのですか?」

と問うことで、

そのいやな出来事の裏に隠れた、
自分の真の意図(肯定的意図)に
気づくよう、あと押しするのです。

そこに気づくと、人は、
どつぼから抜け出し、
前に進み始めます。

例えば、離婚話を相手に
切り出させたのさせたのであれば、

目的(真の意図)は、

「人として自立するため」

かもしれません。

「あー、私は、これまで
夫に(妻に)依存していたんだ。
自立していると思っていたけど、
そうではなかったんだ。

そして、私の潜在意識は
もはや自立の時と知っていて、
それを望んでいるんだ。

だから、そのチャンスを私に
与えるために、離婚話という
出来事を引き起こしたんだ。」

といったことに気づくわけです。

そこまでくれば、しめたもの。

納得して離婚を受け入れるか、

真に自立した二人の新たな関係を
築くべく、ミラクルのような
関係改善に動くか、

いずれにせよ、
人生に新風を呼び込みます。

「何のために、
あなたはこの出来事を
引き起こしたのですか?」は、
不思議な力をもった魔法の質問です。

ここぞ、というときでも、
日常的にでも使ってみてください。

次回は、
この質問がどうしてもピンと
来ない人向けの、代替の質問を
お伝えします。

ではまた!

坂本 夏子

ことば屋&人事屋

LABプロファイル®
マスターコンサルタント
トランスフォーメショナル
コーチ®
人事コンサルタント