【飛躍のヒント】#166 毎日をお祭り騒ぎにする方法

10/12-18 の一週間、私は、広島で
行われた、ハンザというヨットの
世界大会に、ボランティア通訳として
参加していました。

ハンザとは、誰でも扱える
小型ヨット。

大会は、障害のある人が中心の、
そして、障害がある人もない人も、
老若男女、ヨット歴も問わず、

同じ土俵でレースをする、先進的な
フィールドです。

遠くに行かなくても、住んでいる街で、
お祭り騒ぎを味わい、その間、啓発
されまくりだったので、

せっせと、レポートのメールを

お届けしておりました。

今日は、後日談です。

大会で最も印象に残ったことの
一つが、目の前の海の美しさでした。

まず、ヨットのセール(帆)の色。

赤、白、黄色、フラ

ンス国旗のトリコ
ロール、ブルーと白のツートン、ピンク、
オレンジなどなど、とてもカラフル。

そして、瀬戸内海の穏やかな海面が、
キラキラ輝いています。

太平洋を見慣れた方なら、これは、
海ではなく湖、と感じそうな海です。

さらに、島々。

目の前には、ドーンと宮島。

その手前に、小さな無人島、
津久根島(つくねじま)。

左に目をやると、安芸小富士
(あきこふじ) と呼ばれている、
似島(にのしま)。

ほかにも、遠近さまざまの、数々の
島が見え、まさに、瀬戸内海の
多島美です。 (これ、立派な観光
用語で、たとうび、と読みます)

その風景を、一週間、毎日見て、
それだけでもシアワセ! でした。

大会が終わり、翌朝、自宅のベランダ
から目の前を見ました。

なんと、その風景があるのです。

ヨットこそありません。海面まで距離も
ありますし、市街地のビルs、
ニョキっとそびえるタワーマンション群
もあり、宮島が、かなり、さえぎら
れてしまってはいます。

でも、似島も、その背後の、島々も、
ちゃんとあります。

私の自宅とヨットハーバーは、
位置も海面からの高さも異なるので、

見ている角度と高さは違うのですが、
ざっくり言えば、同じ風景です。

もともと、一瞬で眺望のよさに魅せ
られて決めた物件だったのに、
このところ、ビルがどんどん立ち、
眺望が、以前ほどではなくなって
きたのが、ちょっと、不満でした。

でも、ハンザの大会と同じ風景が、
目の前にあることに、気づきました。

そのとき、マルセル・ブーストという
小説家のことばを思い出しました。

===============
真の発見とは新しい景色を見つける
ことではなく、同じ景色を
新しい視点で見ることである
===============

まさに、それです。

そういうことは、これまでの人生で、
何度か経験しましたが、久々に、
来ました。

最近、どうも、魅力が薄れてきた
目の前の風景が、あの、ハンザの
大会の、毎日がお祭り騒ぎだった
日々の風景と同じ。

自分の日常には、いくらでも、
他にもお祭り騒ぎの要素が
転がっているはず。

日常を見直す、一つのきっかけを
つかみました。

あなたも、日常に行き詰まりを
感じることがあるかもしれません。

そんな時は、

この〇〇のよい面は?

自分の好きな△△と、〇〇とに
同じ点があるとすれば、それは、
何だろう?

と、問いかけてみませんか。

ではまた!

坂本 夏子

ことば屋&人事屋
LABプロファイル®
マスターコンサルタント
トランスフォメーショナル・
コーチ®