【飛躍のヒント】ランキング発表します

坂本夏子です。

先週は、
愚者は経験に学ぶシリーズとして、
私の会社員時代の、
経験を語っていました。

私がまだ、
愚者にすらなっていなかった頃です。

とある大きなプロジェクトで
破格のミスをした結果、
”暗黒の二年間” を招いてしまい、

そこからどのように立ち上がり、
最終的には実りの二年間を
もたらしたか、

っていう物語です。

おさらいしますと、
暗黒から実りへと転換する
キッカケが二つありました。

一つは、
部下にやらせるばかりで、
パワハラまがいの厳しい指導と
ダメだしばかりしていたのをやめ、

ハラをくくって、
超・難易度の高い個別案件を、
自分が中心となって担当し、
自ら汗をかきだしたこと。

そうすると、
そのプロジェクトの”勘どころ” や、
お客様との接し方などのポイントが
自分でわかるようになり、

だんだんと全体の結果がよくなり、
新しい風が吹き出しました。

もう一つは、
違う仕事を担当していた部下の一人、
Tさんが私に、

「私に直接関係がなくても、
坂本さんが大きな声で怒り出すと、
それだけでイヤ~な気持ちに
なるんです。

職場の雰囲気が悪くなってます。」

「あれをやめてもらえませんか。」

「坂本さんにとってもよくなくて、
評判を落としていると思います。」

と言って、
私をいさめてくれたこと。

「坂本さんなら、
言っても大丈夫だって思いました。」

という彼の一言で、

私は昔っから、
そんなコミュニケーションができる、
楽しい長屋のような職場を
作りたかったんだ、

と思い出したのでした。

「本当の自分はどこにいるのか?」
(2020/12/12号)

なにせたくさんの人が登場する、
生々しい実話で、
機密事項も多いため、
この場でオープンにできることが
限られ申し訳ありません。

抽象的な話を、
ご自身の仕事や人生におきかえながら、
読んでいただけるとありがたいです。

では、
その体験から私は何を学んだのか?

それが今日の本題です。

学んだことは山ほどあり、
メルマガ20本は書けそうですが、

トップ5を発表します。

第5位
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問題は人とシェアし、
弱音も吐く。
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一人で抱えると折れます。

私は、上司x2および部下とは、
かなりシェアしました。

上司は、
何かしてくれるわけではありませんが、
一番つらかったときは、
東京の上司にSOSの電話をかけ、
広島まで来てもらいました。

社内のメンターの前で、
悔し涙を見せたこともあります。

学生時代の友人にグチったら、
いい反応をくれました。

そういうことをやらなかったら、
ウツになっても
おかしくありませんでした。

自分が主体となって動きながら、
周囲とシェアする。

ただし、
誰とシェアするかの人選は
間違わないように。

第4位
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ハラをくくる。
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ミスが確定的になったあと、

”根本解決にはならないけれど、
どうしてもやる必要のあった”
ハイリスクな策を、
誰にも言わず一人で実行しました。

上司に言えば反対されるのは
わかっていたので、
しくじったらクビを覚悟で。

また、
超・難易度の高い個別案件を
自分が引き受けると決めたときも、
もう逃げない、とハラをくくりました。

ハラをくくると
本当のエネルギーが出てきます。

第3位
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モノゴトを多角的に捉える
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私はこのプロジェクトを
第一義的には、

”自分のミスが直接的な原因となって
発生した、
業務品質の崩壊を立て直し、
安定飛行に変えること”

と捉えていました。

そして、
それだけではなかったんですね。

社内でもとびっきり
対人ストレスの多い職種における、
みんなの感情をマネージする仕事
でもあり、

環境の変化が激しい中で、
何が起こっても持続可能な
高品質のオペレーションをつくる
仕事でもあり、

人を責め、自分を責めていた
自分の心と向き合う仕事でもあり、

”朝は必ず来る” ”明けない夜はない” を
実践する仕事でもあり、

周囲との絆をつくる仕事でもあり、

グローバルな巨大メーカーの中で、
まったく陽の当たらない、
ほとんどの社員は、
存在することすら知らない仕事が、

いかに
高度なコミュニケーション力と
シャープな判断力が求められる
仕事かを言語化し、
マネージメントに知らせ、
担当者に誇りを持たせる仕事でもある、

というように
とらえ方が多角的になりました。

そうすると、
仕事への理解が増すと同時に、
すごいことやってるじゃん、私(たち)

みたいに、
セルフイメージが高まりました。

同じことを、違う目で見ると
世界が違って見えますね。

第2位
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理想を掲げ、理想に近づく
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パワハラもどきの上司を続けていた時に、
私を救ってくれたTさんは、

私がずっと抱いていた
チームの理想を実践してくれました。

また、
実りの二年の段階では、
「この領域で世界一である」
という理想をかかげ、
そのための行動指針を明文化し、
メンバーは実践してくれました。

その職種は、
日本でやっているのは
私たちだけだったものの、
世界中に社内の同業者がいたのです。

なので、
”世界一である Japan” を
ビジョンに掲げました。

自分たちには自信があったのですが、
数年後の
とある外部者のコメントから、
達成したと勝手に決めました。

理想を掲げ、理想に近づく。
大切です。

そんなことをあれこれ学び、
愚者への階段を私は上りました。

上司という役割を担うようになって、
10数年たっていて、
ずっとマジメに仕事をしていましたが、
それまでは、そこまでの挑戦を
仕事から受けていなかったんでしょうね。

だいぶ長くなりました。

第1位は、次回。

ではまた!

坂本 夏子

ことば屋

LABプロファイル®
マスターコンサルタント
トランスフォーメショナル
コーチ®

#464


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