【飛躍のヒント】#132 セクハラニュースは続く

セクハラシリーズ第2弾です。

私はそもそも、なぜ、こうも、

「そんなこと言ったら、火に油を注ぐ
ようなものでしょ」

と言いたくなる発言を、財務省の
幹部が連発するのか、不思議
でした。

頭のいい人たちが、なぜ?

と。

4/25 の朝日新聞の記事に、
その答えを見つけていました。

「元大蔵官僚の小幡績・慶応大
ビジネススクール准教授
(行動ファイナンス)によると、

財務省は他の省庁と比べても外部
との人事交流が少なく、保守的な
体質が今も残っているという。

『自信を持っている職員が多いが、
一方で人からどう見られるか気に
しない。

今回の問題の対応も、自分たちと
しては素直に話しているだけの
つもりで、言うべきではないことを
口にしてしまっている』

と分析する」

とありました。

なるほどね。
だったら、説明がつく。

と思ったのです。

(肯定しているわけではなく、
理由がわかって、スッキリした、
という意味です)

すると、今日、別のニュースが
二つ。

一つ目。

財務省が幹部職員を集めて、
セクハラについての研修を、
今日、初めて行ったそうです。

これまでも、入省時や、役職ごとの
研修はあっても、幹部を一堂に集め
ての研修はなかったとのこと。

えっ、今までやってなかったの?

組織のトップ層での意識統一は
とても重要なのに?

そりゃー、事件はおこるでしょう。

このニュース、外で昼食中に、
店のTVから聞こえてきて、

思わず、立ち上がって、TVを
見てしまいました。

二つ目。

今日の日経新聞に、閣僚の発言
として、こうありました。

「野田総務相が、『セクハラとは
どういうことか、ルールを明確に
しないといけない』と述べ、罰則を
含む法整備など再発防止策を
まとめる意向を表明した。」

とありました。

財務大臣の、

「セクハラ罪という罪はない」
「親告罪なので訴えられなければ
罪ではない」
「事実を言っただけだ」

という発言が引き金になっている
ようです。

さらに、

「公明党の山口那津男代表は
『すぐ刑罰を持ち出すのではなく、
どういうことがセクハラに当たるか、
理解を促す必要がある』 と

罰則導入には慎重な姿勢を
示した。」

とありました。

罰則を入れるかどうかは、二の次
としても、

そもそも、大臣レベルで、
セクハラ、それのみならず、
ハラスメント全体について、

感度が共有されているの
だろうか?

と疑問を持ちました。

そうではないのでしょう。

財務大臣の数々の語録を読むに
つけ、

彼の中に、

「セクハラごときで、こうも
非難されるのは、おかしい」

「オレ達は、天下国家を動かして
いるんだぞ」

という無意識の前提やおごりがある
ように思います。

その意味で、彼の意識の低さは
突出しているのですが、

財務大臣も、他のレッドカード
発言をした、一部の国会議員も、
我々の代表として、選挙で
選ばれたわけです。

ということは、彼らを批判したり、
傍観するのではなく、
私たち一人一人が、

==========
誰に対しても、
常に、敬意をもって接する
==========

という軸を持って行動することが、
やはり、大切。

そして、選挙で、誰に一票を投じる
のか、という選択は、自分にできる
こととして、大切にしたいです。

長くなってしまいました。

次回は、

個々の組織で、具体的に、何を
どうすればよいのか?

をお届けします。

坂本 夏子

– 人事コンサルタント
– トランスフォメーショナル・
コーチ®
– LABプロファイル®
マスターコンサルタント