【飛躍のヒント】危機対応:意外な戦略

坂本夏子です。

前回のメルマガでは、
プロとしてのやさしさについて
書きました。

やさしさの定義

今日は、プロとしての
自信あふれることばをご紹介します。

数日前、月一回行っている美容院で、
カットをしてもらいました。

その日の担当は、
そのお店のトップスタイリスト。

出来栄えも仕事ぶりも、
さすがな方です。

で、昨今の状況なので、つい、
新型コロナウィルスの話題に
なるわけです。

普通、美容院と言えば、
3月は卒業式や謝恩会のシーズン。
着付けや髪のセットをする
お客さんが多いですよね。

今年はそれが少ないとのことでした。

まあ、そうでしょう。

でも、
カットやパーマや髪を染めに来る
お客さんは、相変わらず、
あたりまえのように来ているそうです。

私もその一人。

その時の、彼女の一言がコレ。

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うちは “いつもの頭” を
売っていますからね。

============

カッコいい…..!

「いつもの頭を売っている」なんて、
極めてダイレクトな表現ですが、
プロの自信にあふれているし、
それがその店の売りなんですね。

確かに、そのお店は ”再現性” を
重視しています。

お客さんが家に帰ったあと、
次の来店までの間に、
お店でプロが作ってくれた頭を
できるだけ自分で再現できるように、

と考えて工夫をしているようです。

いかに、”同じ” を演出するか?

そしてここからが今日の本題です。

”同じ”を求めることは、
パターンの一つです。

LABプロファイル®パターン =
言語・脳内・行動パターンでいうと、
<同一性重視型>です。

いつもと同じアレを求める、
安定を求める、変化は嫌い、
伝統、老舗の味、といった意識は、
<同一性重視型>

ともすれば、古臭いとか、
変化に抵抗するからダメ、
進歩しない、といった、
ネガティブに見られがちな
パターンですが、

危機の時には大事です。

環境が変化し、
周りが落ち着かない中で
<同一性重視型>を戦略的に使うと、

「私はいつもと同じ」「大丈夫」
という意識ができるのです。

ある経営コンサルタントから
聞いた話ですが、

東日本大震災のときに、
<同一性重視型>戦略を使った
レストランがあるとのことでした。

他店が営業をやめたり、
時間を短くしたり、
メニューを変えたりするなかで、

それまでと全く変わらず、
あたりまえのように、営業を続けた。

すると、お客さんは喜ぶし、
安心するわけです。
「あそこはいつも通り、やっている」と。

その結果、
最高の月間売り上げを記録し、
それが続いたそうなのです。

それって、
近隣の人々に安定をもたらす
のみならず、差別化戦略でも
ありますよね。

その話を聞いて以来、
危機の時は<同一性重視型>を、
私は意識しています。

あなたにもおススメです。

すべてを同じにすることは
できないかもしれませんが、

「これは変えない」「いつも通り」

という部分を意図的に作ると
よいのではないでしょうか。

ではまた!

坂本 夏子

ことば屋&人事屋

LABプロファイル®
マスターコンサルタント
トランスフォーメショナル
コーチ®
人事コンサルタント