坂本夏子です。
このところ、
子どもが自分で考え、
自分の行動を自分で決められるよう
サポートするために、
大人が子どもと、どのように
関わるとよいのか、
というテーマで
お話してきました。
自分で考えて自分で決めるのが、
自信の源ですからね。
そして、
昨日のメールの最後に
あなたは、
自分やまわりの人の自信を育てるために、
どんなことをしていますか?
よろしかったら、教えてください。
と書いていたのです。
すると、
このメルマガ史上、最長の
じーんとくる体験談が届きました。
貴子さん(仮名)です。
そのまま味わっていただきたく、
ご本人のご了解のもと
全文を載せます。
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夏子さん
こんばんは。
子育てにはかなり苦労したので
思い出しつつ、書いています。
うちの息子は保育園育ちですが、
とにかくマイペース、
自分のやりたいことをやりたいときに
やる子供でした。
保育園の先生たちもそれを尊重して
くれていて、
みんながお遊戯をしているときに、
息子が土で遊んでいても、
今日、彼は土遊びに忙しかったので、
お遊戯には参加していません。
なんて言ってくれていました。
葉っぱの絵を描いても、
他の子はだいたい一色で描くのに、
息子はいろんな色を混ぜて描く。
(この点は私が彼をリスペクト
しているところです)
迎えに行っても30分は、
園から出られない
(駆け回ったり遊び始めたりするので)
帰りも真っ暗になるまで
公園で遊んで帰ってました。
私がやったことは、
彼が納得するまで待つこと。
コントロールしようとしないことです。
だから旅行も冒険中心で、
静かにする、とか行儀良くするという
規制のある場所へは
かなり大きくなるまで行きませんでした。
(レストランなど、気に入らないと
す~っといなくなってしまうので、
物理的に連れて行くのが厳しかったのが
この選択に至った原因です)
さすがに全くコントロールしないわけには
いきませんでしたが、
本気で向かい合う、
赤ちゃんとして扱わない、
納得するまで話を聞き、話をする、
でした。
幼い頃は
人との距離感をうまくとることが
できなかったので、
小学校も中学校も行かないことも多く、
色々トラブルもありました。
言いたいことを言うので、
サッカーの引率のお母さんを
「クソババア」呼ばわりして
問題になったことも。
新しいおうちの壁に泥団子を投げつけて
親共々壁を洗いに行ったことも。
でも決して意地悪ではなかったので
友達はいました。
人に対する信頼はあったのでしょう。
周りのママさんやパパさんたちにも
すごく可愛がってもらい、
地域で育ててもらいました。
本気でぶつかる、本気で怒る。
自分の感情に嘘をつかず、誠実に接する。
私の場合はかなり感情的だったと
思いますが、
彼を自分の所有物とか
コントロールする対象ではなく、
彼に人間としてどう生きて欲しいか、
私はどう生きたいか、という話を
していたような気がします。
そんな彼も今年就職し、
自分がやりたいことをやる会社を
選びました。
ユニークな友人や先輩たちに囲まれて
幸せそうです。
「俺ってついてるな、ラッキーだな」と
彼はよく言います。
「そうだね。そんな風に生まれて
よかったね」と私も言います。
子供は伸びたい方向を知っている。
だから大人はそれを見間違えないように
サポートするのが大事なのだと、
思っています。
子供は多くの場合、
親よりも高い徳を持って生まれてくる
ようなので、
いろんな学びをさせてもらったなあと
思っています。
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どうですか?
読んでいて私の幸せが増えました。
このお便りだけで、
いろんなテーマで
メルマガ20本くらい
書けそうですが、
私がいちいち解説する必要も
ないでしょう。
あなたがあなたのメッセージを
貴子さんから受け取っていただけたら
嬉しいです。
ではまた!
坂本 夏子
ことば屋&人事屋
LABプロファイル®
マスターコンサルタント
トランスフォーメショナル
コーチ®
人事コンサルタント