【飛躍のヒント】親をどうしますか?

坂本夏子です。

出生時の記憶のやり直し
というテーマで、昨日、
お届けしました。

今日はその続きで、
胎内や幼少期の記憶について
私が学んだ、大切なことを
シェアします。

私たちは生まれる前から
記憶を持っており、それは
妊娠4ヶ月目くらいに始まります。

その時すでに、
外の音や声を聞いていて、
それが脳にインプットされ
記憶となります。

また、
お母さんの思考や感情が
赤ちゃんに伝わり、赤ちゃんは、
それを自分のこととして認識します。

赤ちゃんは、自分とお母さんの
区別がつかないので、
お母さんの状態が、ダイレクトに、
子どもの記憶として育つわけですね。

なので、お母さんが妊娠中に
誰かとケンカしていたら、
その声を赤ちゃんは聞いていて、
自分の記憶となりますし、

お母さんが不安や悲しみを
抱えていたら、それがそのまま、
赤ちゃんの不安や悲しみとなり、
その子は、常に、漠然とした
不安や悲しみを抱えて生きる、

といったことが起きてきます。

逆もまたしかりで、
お母さんが、妊娠中、
リラックスして安定した気持ちで
過ごせば、それも赤ちゃんに
伝わります。

どちらにせよ、
その人のセルフイメージに
影響を与えます。

ちなみに、
今、日本では、生まれた時を
ゼロ歳としてカウントする、
いわゆる ”満年齢” が一般的ですが、

昔は、生まれた時を一歳として
カウントする “数え年”でしたよね。

人生は受精の瞬間に始まるわけで、
約10か月後の “誕生時” を
一歳とする数え年は、
理にかなっていると思いませんか?

話を戻します…..。

幼少期に親のDVを見て育ったり、
親から虐待を受けると、
子どもの脳に影響が出ます。

恐い光景を何度も見ると、
脳の視覚をつかさどる部位が
ダメージを受け、

何かをイメージするといった、
視覚活動が不得意になります。

一方、恐怖を感じる音や声を
聞き続けると、
脳の聴覚をつかさどる部位が
肥大し、

他人のちょっとした言葉でも
ネガティブなものとして
受け止める傾向が出てきます。

(言語活動は聴覚活動です)

なので、
妊娠中や子どもが小さい時に、
お母さんや周りの大人が
その子にどのように接するかは、
人生に大きな影響を及ぼすわけですね。

興味があれば、
福井大学の小児神経科医、
友田明美先生の本を読んでみて
ください。

私がこういうことを知った直後に
母に私が生まれた時のことを
聞いてみました。

母は私を生むために里帰りしていて、
実家に、ノラ(?)の子猫が
いたそうです。

そのネコを、母の兄(=私の伯父)が
捨てようとすると、祖母が、

「そげんこつしたらいかん。
うちに赤ちゃんが生まれるとやけん」

(そんなことをしてはいけない。
うちに赤ちゃんが生まれるのだから)

と、伯父に言ったそうです。

おそらく、祖母は、
家に赤ちゃんが生まれるのだから、
ネコの赤ちゃんも大切にしないと、
という想いがあったのでしょう。

私はそうやって、大切な子供として
生まれてきたんだ、って思いました。

その気持ちは、以前から、
なんとなくあって、
両親や祖父母にとって、
私はいるだけで価値のある存在、
ということに、
疑いを持ったことはありません。

それを、確信しました。

と同時に、
だから私はネコが好きなんだ、
と納得しました。

母の家は、みんなネコ好きなので、
血筋だと解釈していましたが、
不思議な出来事もあったのです。

小学生のころ、その祖父母の家で
暮らしていた時期があり、
ネコに手をひっかかれました。

血が出て、今でも、3センチの
傷跡が、左の手の甲に残っています。

子どもが、そんな出来事を経験したら、
ネコが嫌いになっても不思議はないのに、
私はその後も、ずっとネコ好きなのです。

不思議だな~、と思っていたのですが、
謎がようやく、解けました。

ネコは私が生まれた時から
私の守り神だったのです。

その後、父に、私が生まれた時、
どう思ったか聞きました。

「育てていくのは大変だと思った。
かわいいだけじゃ済まない、と」

とのこと。

もっと可愛げのあることを言えよ~!

と思いましたが、
それが正直な父の感想だったんだ、と
これも納得しました。

あなたは、今、子育て中、
孫育て中かもしれませんね。

自分の親が存命か、亡くなっているか、
それも人それぞれかと思います。

親と子の関係は、よくも悪くも
人の人生に大きな影響を与えます。

無意識の部分が多く、
仕事や人間関係、健康上の
問題の原因がそこにあるケースも
たーーーーーくさんあります。

というより、
コーチングをしていて、
親との関係の話が出てこない
ことがありません。

年末年始に、
親や子どもに久しぶりに会ったり、
お墓参りに行くこともあるかも
しれません。

何かの参考になれば幸いです。

ではまた!

坂本 夏子

ことば屋&人事屋

LABプロファイル®
マスターコンサルタント
トランスフォーメショナル
コーチ®
人事コンサルタント