坂本夏子です。
LAB プロファイルパターン
= 言語・脳内・行動パターンの
事例として、
<オプション型>と<プロセス型>を
昨日のメルマガに書いていました。
「ベストな方法の選び方」
読者のコメントをご紹介します。
貴彦さま(仮名)
坂本さん、
参考になりました!
オプション型で選び、決めたら
実行はプロセス型でやるのですね。
また、
オプション型、新しい物好きで、
手を広げてやりっぱなしの傾向、
確かにそうですね。 納得です。
==============
貴彦さんは、
LABプロファイルを習得中。
熱心に仕事で実践されています。
パターンをおさらいすると、
<オプション型>は
選択肢を求める行動。
自由、機会、新しいもの、
可能性を追求します。
”あなただけ特別” やオマケも
好きです。
なぜかって?
だってそれは、
”標準” ではない、新しい選択肢
だからです。
やり方を押し付けられるのは嫌いで、
自分でつくります。
例えば、
レポートを提出するという場面で、
趣旨を説明されて、
「どんな形式でもいいので、
提出してください」
と指示を受ければ、
自分で好きなように形式を考えます。
抜け道、早道、ケモノ道も
OKです。
未来に目を向けています。
相手が <オプション型> でいる時は、
そんな単語を本人は使いますし、
その相手と信頼関係を築き
影響を与えるには、
あなたも、同じパターンのことばを
使う必要があります。
反対の <プロセス型> は
正解を求め、正解に従う行動。
正解を、”与えられた手順” と
とらえても構いません。
所定のステップ、ルール、
やり方に従います。
計画を実行します。
始めたら終えます。
プロセスを完了することが
大事なんですね。
同じ作業を繰り返すことも
得意です。
「自由にやっていいよ」と
言われると、戸惑います。
過去の経緯に目を向けます。
「まず最初に、次に、最後は」
のような、ステップことばを
使うことも多いです。
相手が <プロセス型> でいる時は、
そんな単語を本人は使いますし、
その相手と信頼関係を築き
影響を与えるには、
あなたも、同じパターンのことばを
使う必要があります。
あなたと相手のパターンが違っていると、
対立がおきたり、互いに
ストレスを感じがちです。
会社員時代、私は人事部の立場で
マネージャーを集めて人事評価制度の
説明会などを、たくさんやっていました。
よくある質問が、
「○○の状況では、
どうすればいいんでしょうか?」
内心、イラっとしていましたね。
「マネージャーなら、
そのくらい自分で考えてよ」と
脳内トークしてしまうわけです。
この場合、私が<オプション型>で
相手が<プロセス型>。
互いのパターンがズレています。
そういう場合、対応手法は二つあり
(↑ これ<オプション型>の
発想です^^)
1.<プロセス型>の単語で話し、
やり方を示す。
2.<プロセス型>の単語で
話し始め、途中で<オプション型>の
単語に切り替えて、相手に答えを
出してもらう。
のどちらかでやっていました。
1.は基本。
2.は上級です。
以上が、<オプション型>と
<プロセス型>の説明なのですが、
ここで質問です。
目標達成というコンテクストに
おいて、どちらのパターンが
必要でしょうか?
発想を広げる
<オプション型>でしょうか?
最後までやり遂げる
<プロセス型>でしょうか?
答えは、
======
どちらも必要
======
貴彦さんが言うように、
順番が大事なのです。
計画段階では<オプション型>、
↓
実行段階では<プロセス型>
パターン自体に優劣正誤はなく、
使い方が大事です。
最後に、私たちが注意すべき、
無意識のうちに陥りがちな
<プロセス型> のワナがあります。
世間常識、
親・先生・上司・専門家、
職場風土などからの刷り込みによる、
「こうあるべき」
「こうあってはならない」
「これしかダメ」
という規範意識です。
先日、
コーチングのセッションの中で
「相手が期限までに提出物を
出さないと、注意する」
というエピソードが出てきました。
私も会社で、
「いついつまでに、この書類を
人事部に出してください」
みたいなことを何百回も言ったので、
注意したくなる気持ちはわかります。
ただそこで、
「提出物は期限までに提出すべき」
「提出しない人は悪い」
「だから注意しないといけない」
という規範意識が働くと、
お互いが苦しくなります。
そしてその規範意識は、
たいてい無意識です。
気づかない ”危うさ” ですね。
そもそも、注意によって、
次からは期限内提出という
望む結果を得ているのか?
という本質的な問いも必要です。
注意されたり小言を言われて
嬉しい人は少ないし、
自分だって、つい
イライラしてしまう….。
これが<プロセス型>のワナです。
そこに【どつぼパターン Top 3】
が加わって、それが続けば、
脳の苦痛系が活発に動き
うつや高血圧やガンや糖尿病に
なるのはカンタンです。
なので柔軟に考えて
(柔軟性 = <オプション型>)、
対応の選択肢を複数持ち、
目的と状況にあった
最善の方法を選ぶのが王道です。
何かの参考になれば幸いです。
ではまた!
坂本 夏子
ことば屋&人事屋
LABプロファイル®
マスターコンサルタント
トランスフォーメショナル
コーチ®
人事コンサルタント