30代前半、管理職になりたての頃のお話です。
とある人からの要求に、私が No と言ったことが ありました。しばらくして、大勢の人が いる会議の席で、その相手から 責めたてられました。
悔しくて悔しくて、不覚にも、泣いてしまいました。どうしていいかわからなくて、できごとを、遠くにいた上司に、メールで伝えました。(当時は、「メール」という 呼び名ではなかったけど)
一言だけ、返事がありました。
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What do you want me to do?
オレに何をしてほしい?
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このことば、へこみまくっていた 私には、強烈でした。
ものすごく、突き放された 気がしたから。
打ちのめされている部下に対して、慰めるでもなく、もちろん、一緒になって怒るでもなく、
オレに何をしてほしい?
と聞くのです。
でも思いました。上司の本心は、 こうだったのだろうと。
「大変だったな。 何でもしてやるぞ。 だから、 何をして欲しいか、言え。」
言わないと、手を差し伸べてはくれないけど、言えば、手を差し伸べる、というオファー。
いやなことがあっても、いやだったと訴えるだけではだめで、主体性をもって、具体的な助けを求める必要がある。
部下に、徹底して自立を求め、その上で、愛を示してくれている。
What do you want me to do?
どんなときも、主体性が大事なんだなあ、と学んだ ことばでした。
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坂本夏子