【飛躍のヒント】 #138 脳はやたらとウソをつく

あなたの記憶って、正しいですか?

数日、出張で東京でした。

東京って、一つの駅に、いくつもの出口があって、どの出口から、どのルートで歩くと、ホテルに着くのか、というのが、なかなか重要なポイントです。(私、このテーマ、得意!)

滞在ふつか目の夜、前日と同じく、最寄りのJRの駅から、C5の出口を出て、ホテルに戻ろうとしていました。

C5 を出て、直進すると、すぐ交差点があり、そこを右に曲がると、すぐ、ホテルです。

ん?

おかしい。
なんか、昨日と、風景が違う。

でも、ちゃんと、C5を出たよね。

すっかり日も暮れています。

あたりは、いわゆる問屋街。

小さい道が縦横にたくさん走っています。

しかも、5階建てから10階建てくらいの、小さいビルがたくさん並んでいて、電気も消え、ちょっとした迷路。

ホテルの近くにいることは確かなのですが、どの道を、どちらの方向に行けばホテルなのかがわかりません。

私は、地図は、スマホ派ではなく、紙派。ホテルのフロントでくれる、周辺地図もない。

こうなったら、ホテルに電話して、聞いたほうが早い、と、決断。

電話番号は手元にあったので、電話しました。

ホテルの人に、今、周りに何が見えるかを伝えると、ホテルの人も、最初かなリ、戸惑っていましたが、

なんとかリモートで「人間ナビ」をしてもらいました。

しばらく歩くと、昨日と同じ、ホテルの最寄りの交差点が見えました。

そこまでくれば、もう、安心。

ふと、横を見ると、私が昨日、通った、駅の出口があります。

ん?

本来、私は、その出口から地上に出たはずなのに、どういうこと?

どこで間違ったんだろう?

ホテルに戻って、フロントにおいてあった、周辺地図を見ると、

ホテルの最寄りの出口は C1。

私がその日、出たのは、C5。

C1とC5が、駅をはさんで、対角線上に逆方向だったので、C5を出た時には、そこはもう「未知の世界」だったのです。

前日の記憶から、「C5」と思っていた出口は、実は「C1」だった!!

それがコトの真相です。

でね、その日の朝は、ホテルを出て、正しい「C1」から入ったのです。

でも、駅への出入口に、番号表示はないので、なんとなく自分で、ここは C5 だよね、と思っていました。

これって、誰のシワザでしょうか?

すべて、私の「脳」や「記憶」のシワザです。

ほんの、昨日、今日の話でも、記憶って、そのくらい、あてになりません。

そして、C1かC5という違いだけで、これだけ、結果に差が出る。

C5だと信じ込んでしまったために、2分で目的地にたどり着くのが、10倍の20分かかりました。

あなたも、そういうことってありませんか?

脳や記憶のことを深く学ぶにつけ、いかに「記憶」が勝手にでっち上げられるか、ってことに気づきます。

そして、古い記憶ほど、やっかい。

あの時私は〇〇だった。
だから今もそうなの。

といった感じで、勝手に、今のあなたを、狭い世界に閉じ込めてしまっているかもしれません。

記憶って、実は、書き換えれば済みます。

これ、ほんとです。
健全で、簡単にできます。

そうすると、あなたは、今以上に飛躍します。

興味ありますか?

坂本夏子

ことば屋
– トランスフォメーショナル・
コーチ ®
– LABプロファイル ®
マスターコンサルタント