【飛躍のヒント】問いかけは、なぜ効くのか?

坂本夏子です。

東京都立大山高校って
ご存知ですか?

私は、最近、
日本経済新聞で知りました。
かなり画期的な高校です。

いわゆる偏差値は、
都立高校として
最低レベルの40。

日経の記事を引用すると、

「ところがここ3年、
有名私大や公立大への
進学者が相次ぐ。

合格者は「哲学対話」という
集いを経験した。

対話が、生徒たちの
何を変えたのか。」

どんな大学への進学者が
出ているかというと、例えば、
上智大学外国語学部英語学科。
偏差値68です。

で、
その哲学対話なのですが、
普通、授業で扱わないような、
面白い問いかけ
なされます。

例えば、、、

~~~~~~~~~~~

愛と恋の違いは何か?

~~~~~~~~~~~

すると、
英語の教科書を読んでいる
ところなど見たことがない
男子生徒が、

「love と like の語義から
考えると」なんて口を開き、
雄弁に語るのだそうです。

「恋が子供のものだとすれば、
愛は成熟した大人のものだと
思う」といった意見も。

別の問いは、

~~~~~~~~~~~~

なぜ学校で勉強するのか?

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10人から20人の生徒が
車座になり、
一つのテーマにつき90分、
問いかけ、答え合います。

ルールは一つ。

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自由に意見を言っていい。
でも他人を否定してはだめ

============

こんな哲学対話を重ねると、
生徒に変化がでてきます。

自分で考え、
自分で答えを出す力をつけ、
自分で新しいことに興味を持ち、
自分で新たな問いを見つける。

それが、勉強や人生への
積極的な姿勢を生む。

人それぞれ、いろんな意見や
価値観を持っていることを
知るでしょうし、

他者への関心も生まれるのでは
ないでしょうか。

そんなすごい知力の醸成が
なされているんですね。

正解のない問いに向き合い、
それに答えを出していくことで、
人がどれだけ成長するのか。

それを改めて学びました。

どうしてこの話を、今日
持ち出したかというと、
コーチングの神髄も
そこにあるからです。

今日もクライエントさんに
私は問いかけました。

なんのために、あなたは、
そんな経験をする必要が
あったのですか?

なんのために、
家族の病気やケガや
めんどうなことを
引き起こすのですか?

心地よい質問ではありません。
正解もありません。

でも、
ちゃんと問いに向き合えば、
気づかれます。

問いに向き合うかどうかで
決まります。

そういった哲学的な問いかけを
続けると、

「自分には価値がない」
「だから自分はサポート役」

と言っていた方が、

「子供のころ、
主役は楽しかった」

「そう、私は主役」

と、

ポロっとおっしゃいます。

ポロっが答え。

あとは飛び立つのみ。

それを引き出すのが
コーチの仕事です。

あなたは、
どんな問いかけを
今、自分にしていますか?

人生はあなたに、
何を問いかけていますか?

ではまた!

坂本 夏子

ことば屋&人事屋

LABプロファイル®
マスターコンサルタント
トランスフォーメショナル
コーチ®
人事コンサルタント