坂本夏子です。
二日前の朝です。
届いた新聞の一面トップに
「老後不安 対決モード」
の見出しがありました。
なんでこんなところに
デカデカと不安なんて書くんだ~!
と、私は怒ってしまいました。
記事の中身は、
「老後の生活費が年金だけだと
2000万円不足する、
という趣旨の報告書を
金融担当大臣が受け取らないと
言ったこと」に端を発した
一件です。
国民の不安を
あおる・あおらないに関して、
与野党が対立していると
報道していました。
で、どうして見出しに私が
怒ったかというと、
「不安」ということばが、
日本の社会でどんどん使われ、
そのたびに「不安」という名の
思考停止が大きくなるように
感じたからです。
そしてそれを、
政府とメディアが助長しています。
「不安」を口にする時って、
だからこうする、ああする、
という能動的な行動をとる
よりも、
不安と思って何もせず、
それがまた次の不安を呼ぶ、
という連鎖になることが
多いと思いませんか?
そう。
「不安」って、
まさにどつぼパターンTop 3
ことばなのです。
いやなことを意識する
<問題回避型>
そこにとどまる
<反映分析型>
外の出来事に影響される
<外的基準型>
そこで提案です。
ことばを変えるのです。
例えば、
~~~~~~~~~
健全な危機感
~~~~~~~~~
このことばのパターンは、
危機という問題にフォーカス
しているので、
<問題回避型>ではあります。
でも「健全な」という
明るい形容詞をつけることで、
イメージがよくなり、
目標を持ちやすくなります。
<目的志向型>への
ギアチェンジが可能ですね。
さらに、
能動的に対処しようとする
<主体行動型> っぽさが
出てきますし、
自分で危機感を持つので
<内的基準型> もあります。
「成功パターン」Top3に近づきます。
私の実感では、
自分の人生を自分で切り拓いて
幸せに生きている人は、総じて、
健全な危機感を持っています。
それを合いことばにして、
流通させれば、
主体的に自分で考えて
行動していく人が増えると
思うのです。
どんなことばを、
自分の中に、
組織の中に、
社会の中に
流通させるのか?
これってすごく大事な問い。
ことばと意識と行動は、
脳の中でつながっていますからね。
ことばを選ぶ。
ことばを変える。
そうやって、
自分の生きる道を
自分でつくりだす。
政府は、
不安の有無の議論をやめて、
ことば戦略室をつくればいいのに、
と、マジで思ってしまいました。
そう言えば、以前、
「集客」に不安を持たれていた
コーチの方に
お客さんを「集める」のではなく
あなたのメッセージを「届ける」に
変えてみたらどうですか?
と提案したのです。
ヒットでした。
というわけで、もしあなたに
ことばのお悩みがあるなら、
メルマガの下の
「感想・コメント・質問」欄から、
お気軽にご相談ください。
ではまた!
坂本 夏子
ことば屋&人事屋
LABプロファイル®
マスターコンサルタント
トランスフォーメショナル
コーチ®
人事コンサルタント