あなたは自分で決め ますか? それとも、人からの指示やフィードバックを必要としますか?
今日は、LABプロファイル ならではの、人の心の深層に隠れたものをあぶりだします。
カテゴリー: <判断基準> Source
判断基準が、自分の 中にあるのか、外にある のか?
”基準のある場所”が、 モチベーションのありかです。
「内的基準型 Internal」
自分の中に判断基準があります。自分で決めます。
「外的基準型 External」
自分の中に判断基準がなく、やる気になるのに、外からのフィードバックを必要とします。
ほめられる、やり方を教えてもらう、などが必要なのです。
内的基準型であれば、ほめられれば嬉しいかも知れませんが、それがなくても、やる気を維持できます。
例えば、会議を行う、というコンテクストで、 内的基準型 Internal で動いている人は、どんな会議がよいかをわかっています。 指示されなくても行動し、指示されることを好みません。
あなたが指示したつもりでも、「単なる情報」と受け止め、やるかどうかは、自分で決めます。
外的基準型 External で動いている人は、どんな会議がよいのか、どのように やればいいのか、他の人からの情報を必要とします。 そして、周囲の反応を気にします。
あなたが口にしたことを、 指示だと受け取りがちです。
かつて一緒に仕事をした人の中に、私が単なる感想で、「寒いね」と言うと、さっと会議室のエアコンの温度を上げに行く人がいました。 まさに、外的基準型。
パターンを見分ける質問は、これです。
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よい ○○ ができたって、
どのようにしてわかりますか?
==============
○○ には、コンテクストが入ります。(仕事、など)
答えが、「自分でわかります」 「xxxを見て判断します」 など、”自分が”という趣旨の答えであれば、内的基準型と推測します。
一方、 「お客様がどういうか」 「周囲の評価ですね」 など、”外部からの情報に従う” という趣旨の答えであれば、外的基準型と推測します。
では、それぞれのパターンに対して、どんなことばを使うと、効くのでしょうか?
「内的基準型向け」 Internal 影響言語
”相手にゆだねる感覚” を表現します。
例
– ご判断はお任せします。
– ご存知かと思いますが、
– 自分はどうしたいの?
– あなたらしさ
– 自己ベストを超える
– 自分の声に従う
「内的基準型」でいる人は、 自分で決めたいので、何かを勧める時も、提案するに留めます。
情報を与えるけど、決めるのは本人、というスタンスです。
「こんなものがあるけど、どうですか?」 など。
どんなにあたなが、心躍って いたとしても、熱く語ったり、 ○○ してください! ぜひ、○○しましょう! といった、押しつけ口調は避けるのが賢明です。
「外的基準型向け」External 影響言語
“外からの情報を重視する感覚” を表現します。
例
– 社長の指示です。
– お客様に聞いてください。
– ○○さんが、絶賛してたよ
– XX博士の研究によれば
– ライバルはもう始めている。
- みんなやっています。
専門家を登場させる ” 権威づけ ” や、CMで、芸能人や有名なスポーツ選手を起用するのは、外的基準型向けの対応です。
相手が、あなたに対して外的基準でいるのが確認できている場合、指示口調を使っても大丈夫です。
チームメンバーの誰かが、 普通は周囲の言うことを素直に聞くけど、あなたの言うことは、きかない、という経験はありますか?
あるいは、お子さんが、 友達の言うことは聞くけど、 親の言うことは聞かない、 など。
あなた、という特定の人に対するコンテクストで、 内的基準型であるのかもしれません。
同じ人の中に、内的基準型と外的基準型が、 微妙に、入り組んでいます。 まるで、赤身の肉に入り込んだ脂肪のように、 隠れ外的、というものまであり、それがその人のコンプレックスだったりもします。
だからコンテクストを特定するのが、大事なんですね。
10年ほど前、私は高校での単発の授業を頼まれ ました。総合学習の授業で、テーマはお任せします、とのことでした。
私が選んだテーマは、「自分の基準で生きる」。
その頃は、LABプロファイルのラの字も知りませんでしたが、 内的基準型を、直球で投げてました。
内的基準型か外的基準型かは、人を育てる上で、カギを握ります。
それは、次回。
ブレークスルーコーチ x
LABプロファイル®
マスターコンサルタント
坂本 夏子