【飛躍のヒント】#91 痛みを避けますか? 快楽を求めますか? (方向性)

痛みを避けますか?
快楽を求めますか?

これは、人生において、大事なテーマですね。

LABプロファイルでも 重要で、

カテゴリー: <方向性> Motivation Direction  

人がやる気になる、方向を見るカテゴリーです。

「目的志向型 Toward」  

目標や、何かよいものに向かうことで、やる気になります。

– ゴールを設定する。
– 獲物を追う。
– 楽しいことを企画する。
– 健康のために運動する。
- 「肯定文」で話す。

「問題回避型 Away From」  

問題を避けたり、悪いものから遠ざかることでやる気になります。

問題を見つけたり、リスクを察知するのも得意です。

– 問題を防ぐ。
– 対立を解消する。
– 懸念をぬぐう。
– 病気にならないように 運動する。
- 否定文(○○しない)で話す。

あなたは、昔、夏休みの 宿題で、提出期限に向かって、着々と宿題をこなしましたか?

それとも、期限ぎりぎりになって、遅れないように、あわててやりましたか?

<見分ける質問>  

そのコンテクストにおける 相手の「価値基準 Criteria」を使い、(#88参照)

=========
それ(価値基準)って、
どうして大切なのですか?
=========

と尋ねてください。

そして、その質問を3回繰り返します。

その答えが、「目的志向型」のことばなのか、「問題回避型」のことばなのか、によって、推量します。

例えば、仕事というコンテクストで、相手の価値基準が、「目標を達成すること」 であれば、「目標を達成することがどうして大切なのですか」 と、まず、聞きます。

例:

「目標を達成することがどうして大切なのですか?」

売上が大事だから。

「それって、どうして大切なのですか?」

売上から利益がでるから、そりゃ、大事ですよ。

「それって、どうして 大切なのですか?」

利益が出なかったら、会社はつぶれるじゃないですか

というやり取りであれば、「目的志向型」が2回、「問題回避型」が1回、とカウントします。

それによって、仕事というコンテクストでの、この人のパターンは、「目的志向型」が強く、「問題回避型」もある、と、推測します。

その時に、注意点が一つあります。

相手の「価値基準」のことばを、正確に言ってください。

相手が「目標を達成すること」と言っているのに、

あなたが「目標達成」と短くしたり、「ゴールを達成することですね」と、似たことばに変えたり、しないでください。

相手の頭の中に、「目標を達成すること」という、イメージができています。 それをとらえて、会話を進めるのが大切なので、相手の ことばを、あなたはそのまま繰り返してください。

相手に違和感を与えないように。

「いちいち質問なんかしてられない」という方は、 相手の普段のことばの使い方に、注意してみてください。

どちらかのパターンの傾向が強いか、あるいは半々か?

アンテナを立てれば、気づきます。

さて、 上司にあなたのアイデアを提案するのに、業績を上げたい上司と、 問題を起こしたくない上司とでは、アプローチを変える必要があります。

例   業績を上げたい上司へ:

「この案でいくと、うちの業務効率も上がるし、○○部も仕事がやりやすくなります」

問題を起こしたくない上司へ:

「この案でいくと、うちの手間も、○○部からのクレームも減ります。」

この手は、子供にも使えます。

私の友人は、三歳の息子 が、風邪薬をなかなか飲んでくれなくて、困っていました。

息子さんのパターンは 問題回避型が強い、と気づき、こう言ってみました。

「お注射いやだから、お薬飲みましょうね」

すんなり、飲んでくれたそうです。

これ使える~!

と、感激のメールが届き ました。

息子さんにとって、もっといやなものを比較に出したお母さんは、さすがですね。

彼女自身は、多くの場面で、目的志向型を持っています。

自分がどうであるかにかかわらず、相手のパターンに合わせる。  

これがポイントです。  

こんなこと、普段、あまり意識していないので、つい、 自分のパターンでアプローチし、相手のパターンとぶつかります。

多くの人に語りかけるプレゼンテーションや、多くの人が読む文章を書くときは、両方のパターンのことばを使うと、よいです。

ヒット率が上がり、はずれが減ります。

この、 目的志向型 vs 問題回避型  は、深いテーマで、 人生全体に影響しますし、コーチングでも重視します。

それは、第二弾ということで、今日は、基本をシェアしました。

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マスターコンサルタント

坂本 夏子