どうして今の仕事を選んだ のですか?
この質問をして、 ” ○○ だから ” という、 理由や、自分が大切にしている価値基準を述べる人と、”あーして、こーして、こうなって” という、いきさつ (ストーリー)を述べる人がいます。
これもまた、LABプロファイルのパターンで、人と人との対立も引き起こします。
理由や価値基準を述べたら、「オプション型」
ストーリーを述べたら、「プロセス型」
と推測します。
例:
質問 「どうして今の仕事を 選んだのですか?」 (コンテクストは仕事)
答え:
「やりがいがありそう だったから」
「環境を変えたくて」
-> オプション型
「以前の仕事がつまらなくなって、次を探してたら、たまたま、友人から紹介されて」
「辞令ですよ」
-> プロセス型
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どうして選んだの?という
質問に、
whyなぜ、で答えるか、
howどのように、で答えるか
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ここがポイントです。
<カテゴリー> 「選択理由 Reason」
新しい選択肢を求めることでやる気になるのか、手順に従うことでやる気になるのか?
<パターン>
「オプション型 Options」
複数の選択肢から選んだり、自由な裁量で行動することでやる気になります。
機会、可能性、広がりを求めます。
優先順位を付けます。
やり方を自分で作り出すのが好きで、決まったやり方に従うのは、苦手です。
新しいことを始めるのは得意ですが、終えるのには、興味を示しません。
「プロセス型 Procedures」
決まったやり方に従うと、やる気になります。
手順が大切で、自由な裁量を与えられると、戸惑います。
一旦始めると、きちんと終えます。
優先順位をつけるのは苦手です。
答えを欲しがる傾向があります。
あなたの周りに、手当たり次第に手を付けるけど、 やりっぱなしの、 困ったチャンはいますか?
そのコンテクストにおいて、オプション型である可能性が高いです。
そんな人の尻ぬぐいをして、片を付けてくれる人はいますか?
こちらはプロセス型ですね。 うまく組み合わさると、うまくいきます。対立すると、やっかいです。
職場では、結構、 起きます。
オプション型くんが新しいアイデアを思いつき、 ワクワクして語っているときに、プロセス型ちゃんが、どうやるんですか?
といきなり、How を持ち出すと、
オプション型くんは、「うるさい!」
プロセス型ちゃんは、「無責任!」
となりがち。
そういう時、 オプション型くんが、 例えば、
まず始めに、僕のアイデアを説明するね。
次に、どうやって やるかのステップに進むから、意見があれば教えてね。
というように、 ステップ・バイ・ステップの味付けをすれば、プロセス型ちゃんは安心し、オプション型くんの夢も実現しやすく、チームの平和も保てます。
何かを実現させるには、 両方のパターンが必要なのです。
「オプション型」に響くことばの例
ゲーム
特典
秘密
特別
大海原に船を出す
裏をかく
始める
「プロセス型」に響くことばの例
フローチャート
メソッド
基本に忠実に
原則にのっとり
始めに、次に、最後に
成功法則に従う
終える
私は最近、究極のオプションことばを 知りました。
An alternative fact (代替の事実)
どこかの国の、新しい 大統領が、「ウソではないですか?」 と質問されて、そう答えたそうです。
事実に代替があるんかい?
まあ、あの国は、国の個性がオプション型だと思います。
新天地を求めて、海を渡った人たちが作った国なので。
一方、日本は、そこに根付いて、土を耕し、 種をまき、水をやり、草取りをし、という、ステップ重視の農耕文化。
私は、あの国から来た、
オプション型
内的基準型
主体行動型
目的志向型
という、
いけいけ Go Go パターンを持った幹部から、無理難題を持ち掛けられて、「絶対無理」と拒否する代わりに、
「奇跡が起これば可能」
と答えたことがあります。
彼は、すぐさま、奇跡を起こす方法を練り始めました。
挙句の果てに、「君もつきあえ」
ほんとは、「さすがに奇跡は起こらないな」
と、あきらめてもらう作戦だったのですが。
“奇跡”
-- これもずばり、オプション型ことば。
見事、暴発。
LABプロファイルの威力を、改めて、感じ入ったのでした。
最終的には、あきらめに持ち込んで、逆転ホームラン。
最後に、自分がうまくいかないとき、どちらかのパターンに偏っていないか、疑ってみるのをおススメします。
手を広げるけど、ひとつひとつが終わらない?
―> 絞って、それを終わらせる。 そして、新しいことをやる。
決まったやり方にこだわって、進まない?
―> 次回は、別のやり方を試してみる。
Have a happy life!
ブレークスルーコーチ x
LABプロファイル®
マスターコンサルタント
坂本 夏子