【飛躍のヒント】西暦869年のあの事件

坂本夏子です。

きのうのメルマガ、
「オリンピックをやるパターン」では、
賢者は歴史から学ぶという
テーマを取り上げました。

太平洋戦争の負けと、
来年のオリンピックを、
始めた以上やるという答えありきで
政府が突き進んでいるように
見えるさまが似ている、

そして、

そこに共通している
LABプロファイル®=
言語・脳内パターンは

始めたら終わりまでやる、
やらなきゃでやる、
<プロセス型>

とお伝えしました。

すると、
ダダダーっと読者からコメントを
いただきまして、
みなさん「深い」と
おっしゃっていました。

パターンは、
人の潜在意識のそのまた奥の、
”メタ無意識” という場所で
何が起こっているかを表しているので、
深いです。

パターン =
目に見えない脳のカギ穴のカタチで、
それが私たちを操っています。

そこで今日は、

「愚者は経験から学び、
賢者は歴史から学ぶ」

の第二弾として、

愚者と賢者のパターンの違いを
見てみます。

結論からいうと、
最も大事な違いは、

ーーーーーーーー

歴史は繰り返す

だって人間の営みだから

ーーーーーーーー

という前提を持っているか
どうかです。

持っていれば、
”すべては想定内”という
準備万端なブレイクスルー体質が
育ちます。

では、パターンにいきますね。

経験も歴史も過去のデキゴトですよね。
そこは同じ。

では違いはどこにあるでしょうか?

まず、時間軸の長さ。

経験というと、多くの場合、
自分の経験であり、比較的、
短いです。

最も短ければ「ついさっき」、
最長でもその人の年齢ですね。

歴史は長いです。

最低30年、あとは、
100年単位、1000年単位、
万年・10万年・100万年単位
くらいでしょうか。

例えば、東日本大震災。

あのとき、”想定外の津波”
ということばを何度も耳にしました。

ところが、
1100年前の平安時代
(869年)には、
貞観地震(じょうがん じしん)があり、
朝廷は苦労した、

同じくらいの地震が
いつ起こってもおかしくない
という警告を発していた専門家は
いました。

東京電力をはじめとする
原子力発電関係者の間で
認識されていたけれど、

真剣な対策が講じられることはなく、
貞観地震レベルの津波が
来てしまったと、
報道で知りました。

時間軸を長くとれば、
想定内だったわけです。

二つ目の違いは、
デキゴトの具体性の度合い。

経験は具体的。
だから鮮明。

歴史は抽象的。
だからおぼろげ。

まとめると、

経験 = 時間軸が短く、具体的。

歴史 = 時間軸が長く、抽象的。

この違いが現れるパターンは、

ものごとを小さくとらえる
<詳細型>と、

ものごとを大きくとらえる
<全体型> です。

次に、別の角度から見てみます。

経験は自分のことであり、
実感が伴います。

これを大切にするパターンは、
経験・体験、感情を重視する
<人間重視型>

一方、
歴史は遠い昔の他人ごと。
情報に過ぎません。

それを大事にするパターンは、
モノ・コト・概念・情報を重視する
<物質タスク重視型>

ここまでを、一度、まとめます。

経験から学ぶ =
<詳細型>+<人間重視型>

歴史から学ぶ =
<全体型>+<物質タスク重視型>

どうでしょうか?
伝わっていますかね?

もう一つ、面白い違いがあります。

経験から学ぶのは、
自分に起こったデキゴトから、
自分なりの教訓を導き出すこと。

自分の声を聞く<内的基準型>です。

一方、
歴史から学ぶのは、
他者に起こったデキゴトに、
素直に目を向けること。

外部情報に素直に反応する
<外的基準型>です。

ここであなたは、
意外に感じたかもしれません。

私はいつも、
人生や目標達成という大きな文脈で
<外的基準型>
どつぼパターンの Top 3 に
入れていますので、

<外的基準型> = 悪いもの

じゃなかったの? と。

そこ、大事です。

パターンは、
それ自体に優劣・正誤はなく、
あなたの目的と状況・文脈次第で、
プラスにもマイナスにも働きます。

”歴史から学ぶ賢者の姿勢”
という文脈では、
意外にも<外的基準型>が
プラスに働くのでした。

ただし、
何のために歴史から学ぶのか、
どのような人生を生きるのか、

の点においては、
自分軸をしっかりもった
<内的基準型>が必要です。

ご自身の人生やビジネスで
どんなことに応用できそうですか?

気づきがあったら、
コメントをお待ちしております。

ではまた!

坂本 夏子

ことば屋

LABプロファイル®
マスターコンサルタント
トランスフォーメショナル
コーチ®

#460

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