【飛躍のヒント】人かタスクか

坂本夏子です。

周囲の人との関係と、
仕事そのものとのハザマで、
悩む人は多いようです。

前回のメールでは、
私の会社員時代の体験をお伝えしました。

仕事のことで、同僚のAさんと
電話でやりあってしまい、
仕事そのものはうまくいったけど、
気まずくなったというお話でした。

意を決して、
自分が先に正直になって
Aさんにアプローチしたら、
Aさんも心を開いてくれたので、

めでたし、ではあったのです。

そして、今、振り返れば、
私はずいぶん稚拙だったなと感じます。

バランスと柔軟性が大事なのですが、
そこに気づいていませんでしたね。

当時の私は、仕事で大事なことは、
クオリティ、目的、結果、
論理的整合性などで、
それ以外のことは横に置いていました。

自分にも感情はもちろんあるけど、
それは自分で整理すべきことで、
それを仕事に持ち込んではいけない、
と思ってました。

そんなスタイルでもなんとかなる人が
周囲に多かったので、
なんとかなっていました。

なので、Aさんが、いきなり、

「私の仕事が気に入らないと?」

とケンカ腰になった時も、
自分の信じる ”正しさ” をぶつけて、
”押し通す” 以外の方法を
知らなかったわけです。

それで気まずくなってしまった…..。

気まずくなった相手との関係修復に
自ら動くという人生初の行動に出て、

ありがたいことに、
Aさんが応じてくれたので、
そこを乗り切り、私は一歩、
成長したのでした。

がしかし、

人の気持ちや人間関係を大切にする
ということがどういうことなのか、
本当にわかったのは、
それから20年後の50代前半でした。

なんと時間のかかったことか ><

で、それを教えてくれたのが
LAB プロファイル®。

あ、今も、修行中です。

『人』なのか
『仕事そのもの(タスク)』なのかを、
LAB プロファイル=
言語・脳内・行動パターンで見ると、

人にフォーカスするのが
<人間重視型>

タスクにフォーカスするのが
<物質タスク重視型>

『人』には、感情、感覚、人間関係、
心、体験そのものも入ります。

仕事において、人生において、
どちらか一つでうまくいくかというと、、

短期間や、小さいこと、
極めて専門的なことなら、
どちらか一つでOKかもしれませんが、

ほとんどの場合、どちらも
必要ですよね。

そう。重要なのは柔軟性

二つのパターンを、時と場合に応じて、
行ったり来たりして、

今、この状況だと、
<人間重視型>70%
<物質タスク重視型>30%

が最適、とか、

別の場面だと、
<物質タスク重視型>90%
<人間重視型>10%でいく、とか

今は半々が最適、

など、
適宜判断していくのがおススメです。

ここで、紙の上に
一本の直線が、左から右に
引いてあるのをイメージしてみてください。

その線の左端は<物質タスク重視型>
思いっきりタスクにフォーカスして、
人はそっちのけです。

モノ、コト、目的、結果、品質、
ツール、情報、利益、効率、
ロジックなどを極めます。

逆に、右端は、
思いっきり人にフォーカスして、
タスクは気にしません。

やさしく、思いやりがあって、
気持ちに寄り添って、
全身で目の前の人を抱きしめ、
愛にあふれる感じです。

仕事において、
あなたがかつての私のように、
80%<物質タスク重視型>
20%<人間重視型>
だったとしたら、

<人間重視型>を40%くらいまで
増やすと、
周囲との関係がぐんとよくなり、
共感も得られやすいでしょう。

逆に、
80%<人間重視型>
20%<物質タスク重視型>
で、

つい、人間関係を重視するあまり、
結果が出なかったり、
ストレスが多いのであれば、

<物質タスク重視型>
増やすことをオススメします。

先日、あるクライエントさんが、

上司のものの言い方に
すごく腹がたつ、と

言われていました。

言い方に反応して
感情のスイッチを自分で入れて
しまっているのが読み取れたので、

話の中身にフォーカスし、
言い方を分けて考えましょう、

と提案しました。

話の中身と言い方を分ける、
という対応は<物質タスク重視型>です。

また、
相手が<物質タスク重視型>が強いなら、
あなたも<物質タスク重視型>
強くして、相手に合わせる必要が
あります。

それもまた、柔軟性です。

<物質タスク重視型>
<人間重視型>かは、
人間関係と仕事の成果に
大きな影響を及ぼす隠れたパターンであり、
とても重要です。

なので、これからも、
時々お伝えしますね。

ではまた!

坂本 夏子

ことば屋&人事屋

LABプロファイル®
マスターコンサルタント
トランスフォーメショナル
コーチ®
人事コンサルタント