坂本夏子です。
昨日のメール、
「相手のパターンを知っていますか?」で、
これを知っていれば
60-70%の場面(コンテクスト)を
カバーできる、という
14の重要パターンを
お伝えしました。
なのですが、
これまで、メルマガでは
たぶん一度もお伝えしていなくて、
重要なものがあります。
人と人との対立を生みがちな
ものでもあるので、今日、
追加でお伝えします。
「変化相違対応」という
カテゴリーです。
その人が、そのコンテクストで
どのくらいの頻度で変化を
欲しがるかを表すパターンです。
変化、変化を好むのか、
安定して同じ状態を好むのか?
パターンは4つあります。
その1 <同一性重視型>
同じ状態を好みます。
安定を求め、変化は嫌いです。
10年に一度の変化であれば、
受け入れることもありますが、
自ら変化を起こすのは
15年から25年に一度くらい
ですね。
例えば、
ずっと同じ会社に勤めていたり、
同じ人と連れ添っている、など。
その2 <進展重視型>
基本的には安定を求め、
少しずつの変化、進歩、
改善、成長を必要とします。
5年から7年に一度くらい
変化を求めます。
同じ仕事をしながら、
継続改善をするのはこのパターン。
その3 <相違重視型>
変化を求めます。
毎年でもOKです。
毎年のように引っ越したり
転職している人がいたら、
住む場所や職場というコンテクストで
<相違重視型>ですね。
その4 <進展相違重視型>
これは<進展重視型>と
<相違重視型>の特徴を
合わせ持っています。
3年程度のスパンで変化を求め、
そこに至る間は、しっかり
改善していく感じです。
3年ごとに新商品を発売し、
途中で改善を積み重ねるような
会社は、このパターンです。
あと、共通点に気づくか、
違いに気づくかの点でも
パターンがあり、
共通点に気づくのは<同一性重視型>、
違いに気づくのは<相違重視型>です。
以上の4パターン。
よろしいでしょうか?
さて、これがどんな風に
人間関係に影響するかを
チェックしてみましょう。
簡単な例でいえば、
職場において、
<相違重視型>の上司と
<同一性重視型>の部下がいたとします。
上司から部下を見ると、
「もっと変化してくれ~」と
イライラしますね。
部下から上司を見ると、
「うちの上司にはついていけない」
と不満を述べます。
では、
仕事というコンテクストで
<相違重視型>の上司が
<同一性重視型>の部下に
新しい仕事を頼む場合、
どうすればいいのでしょうか?
一番マズイのは、
変化こそが重要なんだ!
変化しないヤツはダメだ!
といったアプローチです。
そんな上司の新しい王道は、
昨日お伝えした、
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相手のパターンに合わせること
~~~~~~~~~~~~
では、
上司はどのように「新しい仕事」を
部下に勧めればいいですか?
気持ちよく「ハイ」の返事を
引き出すために。
考えてみてください。
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人生のターニングポイントに
なるかもしれないくらい、
大事な話なので、手を止めて
考えてくださいね。
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このアプローチが効きます。
相手は「同じこと」が好きなので、
新しい仕事が、
いかにこれまでの仕事と同じか、
という共通点を強調して話すのです。
「今度の仕事は、目的は
すでにあなたが慣れている
○○○の仕事と同じだし、
やりかたも、これまでどおりでOK」
みたいに。
自分の使うことばを、
相手のパターンに合わせて
柔軟に変化させるのです。
これって実は、LABプロファイル®の
基本&パワフルな使い方。
パターンに合ったことばのことを
「影響言語」と言います。
「影響言語」を使うのが、
相手のパターンに合わせて
リーダーとしての、プロとしての
配慮を示すことなのです。
で、
「変化相違対応」のカテゴリーは、
いろんなところに影響を及ぼします。
あなた自身、
これまでの人生は、エイヤっで、
<同一性重視型>
<進展重視型>
<相違重視型>
<進展相違重視型>
のどれで来ましたか?
これからは、
どれで行きますか?
その目的は?
決めるのはあなた。
ではまた!
坂本 夏子
ことば屋&人事屋
LABプロファイル®
マスターコンサルタント
トランスフォーメショナル
コーチ®
人事コンサルタント