坂本夏子です。
このところ、
やたら聞くことばの一つに
「乗り越える」があります。
危機を乗り越える、難局を乗り越える
など。
私にとっては禁句の一つで、
今日はそれをテーマにします。
なぜ禁句なのか….?
ことばの裏にある前提を
考えてみましょう。
「乗り越える」という場合、
簡単なことを想像しますか、
それとも難しいことを想像しますか?
この質問を多くの人にしてきましたが、
みなさん「難しいことを想像する」との
答えでした。
そこに高い山があって、
それを文字通り「乗り越え」、
へとへとになりながら進むイメージ
ですね。
私たちの脳は、
前提どおりの現実を引き起こすので、
前提のとおり、難しくて大変な
現実が現れます。
同じことをやっていても、
「ヘトヘト感」が強まります。
どうせなら、より軽やかに、
少しでも簡単に、あるいは、
あたり前のように淡々と、
フラットに前進したくは
ありませんか?
シンプルなやり方は、
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1.よりフラットな動詞を使う
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例えば、この局面を
乗り切る
切り抜ける
くぐり抜ける
通過する
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2.意識を未来に向ける動詞を使う
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この局面を、
活かす
好機と捉える
これは、
現状を過小評価したり、
現実にフタをしましょうと
言っているのではありません。
環境の変化に能動的に対処して、
人生のハンドルをしっかり握り、
よりよい未来を生み出すために、
どんなイメージを頭や心に描き、
何に焦点をあてて行動していくことを
選択するのか?
という話です。
動詞を変えると
世界が変わりますよね。
お役にたてば幸いです。
ではまた!
坂本 夏子
ことば屋&人事屋
LABプロファイル®
マスターコンサルタント
トランスフォーメショナル
コーチ®
人事コンサルタント