【飛躍のヒント】あっぱれな慧和さん

引き続き、新聞を読むのが
1週間くらい遅れている
坂本夏子です。

2/9の朝日新聞に
こんな記事を見つけました。

広島市に住む、
坂井 慧和(けいな)さん、9歳。

2015年に悪性リンパ腫で入院し、
抗がん剤治療を経て、5か月で退院。

腎機能に後遺症はあるものの、
今は大好きなダンスをスピードに乗って
踊れるほどになったそうです。

記事をそのまま引用すると、

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おなかの手術痕が見える
ダンスウェアも着る。
「だって勲章だから」

学校で手術痕をからかわれたとき、
教室でみんなに訴えた。

「私は生きるために必死で闘った。
元気になったけど当たり前じゃない。
私の勲章を笑わないで」

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慧和さんのこのふるまいを、
あなたはどう思いますか?

私は、あっぱれだと感じました。

まず、彼女の最初の一言、
「私は生きるために必死で闘った」

これはトリプルNGです。

私が彼女のメンタルコーチなら、
このセリフは禁句にしますが、
今日は、それがテーマではないので、
そこはさておきます。

私があっぱれだと思ったのは、
学校でからかわれて、イヤだった時、
ちゃんと自分で、

やめて!

と主張した点です。

周囲に対して受け身でいるのではなく、
毅然として自分のために立ち、
堂々と自分のために声を出したのです。

英語に、stand for 誰々
(誰々のために立つ)という表現があり、
私の好きなことばなのですが、
まさに、それですね。

Keina-san stood for herself.

そんな慧和さんなら、友だちが
理不尽な状況に置かれているのを見たら、
手を差し伸べるように思います。

そういう子供が増えれば、
いじめは減るのではないでしょうか。

で、同じ2/9のことです。

私は、朝の勉強会で、

スマホ/SNSという密室空間で、
子どもたちが自殺にまで
追い込まれかねないような、
いじめが発生していると
知りました。

そして、その日のメルマガ
「ラインによる集団いじめ撃退法」に
こう書いたのです。

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セクハラであれ
その他のいじめであれ、

最も有効かつ、必ずやるべき、
初期対応は、

相手に直接 No と言い、
その場から離れる

です。

そのためには、

子どもの頃から、理不尽なこと、
断固 No なことの感度や基準を
自分の中に持つことが必要で、

小さいうちは親や周囲の大人が、
自らの行動で見本を示すのが
大事だと思います。

自分の<内的基準型>を育てる。

いじめをなくす根本手段です。

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同じ2/9に、同じ広島で、
私が言ったことと同じことを
実践している少女の物語が、
新聞に載っていたなんて。

こんなシンクロもあるのですね。

なんだか嬉しくなりました。

ではまた!

坂本 夏子

ことば屋&人事屋

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