【飛躍のヒント】日本に生まれ死んでいく意味

坂本夏子です。

今日、静かに心ふるえることばに
出会いました。

これです。

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日本の文明に生まれ、
日本の文明に死んでいく

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そのお話をいたします。

ことばの主は、
国際政治学者の
藤井厳喜(ふじいげんき)さん。

今年、私が刺激を受けた
言論人の一人なのですが、

これまでのところ、
国家や政治の仕組みだの国際情勢だの
日中関係だのについて、
新しい知識を与えてくれる人でした。

そして今日、
藤井氏と西尾幹二(にしお かんじ)さんという、
思想家の先生との対談を
オンラインで聞いたんですね。

西尾氏は、
戦後日本を代表する思想家として、
藤井氏が尊敬している先生です。

対談を通して西尾氏は、

縄文時代から現代までの
日本の文明、文化、歴史を
一気に語り(私が知らなかった
ことばかり)、

その上で、

今の日本が、日本のすばらしさや
根幹を保てなくなりつつあることについて、
警鐘を鳴らしていました。

それを受けて、
藤井氏が議論の総括として、

「日本のことについて、
自分の意見を身近な人に伝えて
ください」

「歴史についてはこう、
移民問題についてはこう」と。

「そして日本の文明を回復するのです」と。

日本の文明の回復か~

その文脈の中で、
冒頭にご紹介したセリフが
でてきました。

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われわれは
日本の文明の中に生まれて、
日本の文明の中で死んでいくのです。

われわれの人生は
50年から長くて100年くらいの
短いものですけれども、

日本の文明が生き続ける限り、
大きな日本という樹木が生き続ければ
1つの葉っぱが落ちても
この樹木全体が
元気で生き続けるのです。

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「われわれは、
日本の文明の中に生まれ、
日本の文明の中に死んでいく」

なぜ、このことばに、
心が震えたのでしょうか?

それは、、、

それこそが、
私が今、大事にしている、

土着の日本人

ということばの定義だったからです。

というのは、
11/19の号
特別便:ことば屋の所信表明
の中で、

私は、

「今書いている、日本うんぬんを
テーマにしたメルマガの中で、
”日本人” と言うとき、
それは土着の日本人を意味している。

土着の日本人をあえて定義すると、

”自分が知る限り、先祖代々、
日本で暮らしている日本国籍の人”」

と書いていたのです。

でも、書きながら、

あまりに無味乾燥な、
味気ない表現だな………。

なんかもっと、
味わい深い表現はないのか?

と気になっていました。

今日、藤井氏の、

「日本の文明に生まれ
日本の文明に死んでいく」

ということばを聞いて、

あー、それ!

それが私がイメージしていた
土着の日本人。

それが私であり、私たち。

と腑に落ち、
視界が開けたのです。

と同時に、
日本列島に縄文時代に興った
日本文明の担いびとの一人として、
自分の役割を果たしていく
との気持ちを新たにしました。

人間って、
自分は何者かという
アイデンティティ
(=自己認識、自己定義)
が明確になると、
力が湧いてきます。

別に、アイデンティティを
一つに限定する必要もなく、
一人一人、
いくつもの立場や役割を
持っているので、

複数のアイデンティティが
あっても構いません。

あなたも、
ご自身のアイデンティティを
自分にしっくりくることばで
再定義してみませんか?

ではまた!

坂本 夏子

ことば屋

LABプロファイル®
マスターコンサルタント
トランスフォーメショナル
コーチ®

#455

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