【飛躍のヒント】カメムシに愛を

坂本夏子です。

昨日の夜のことです。

寝ようとしていたら、
自宅のリビングで、
ブーンと音がします。

ハエだかハチだかが一匹、
天井の照明器具の周りを
飛んでいます。

眠たかったので、
ま、いいや、と
そのまま寝ました。

朝となり、食事中。
今度はガサゴソと音がします。

ん?

昨夜の飛んでた虫とは違う。

何モノだ?

しばらくすると、

リビングのアルミサッシ
(ガラス戸)の下の方の、
アルミとガラスの境の部分に、
小さい虫がいるのに
気づきました。

茶褐色で1センチくらい。

ゆっくり動いています。

カメムシでしょうか?

私は虫は苦手です。

蛾やゴキブリなら、
私にとって、悪。

迷うことなく、
ドキドキびくびくしながら
退治します。

で、今日のカメムシ。

蛾やゴキブリほどの
悪ではないものの、

かつての私なら、
掃除機を持ち出して、
一瞬で吸い取る作戦に
出たと思います。

ところがです。

今の私は、
ここ数日お伝えしてきた、
清濁あわせのむモード。

それが幸せと愛と平和への道!

なんて思っているわけです。

この虫も命。
この豊かな世界の構成員。

「カメムシに愛を」

の行動に出ました。

リビングのガラス戸を開け、
ベランダに逃がす作戦スタート。

洗濯物を室内で干すときの、
プラスチックの物干し台の
青い棒を取り出し、

恐る恐る、カメムシ君にあて、
棒を勢いよくベランダの方向に
動かしました。

うまく外に出てくれれば、
ベランダの床を
ゴソゴソはっていくだろう。。。

ところが、、、、

カメムシが飛び立ったのです。

えっ?

私の自宅は、
小高い丘の上の9階で、
眺望はよいです。

数百メーター先には
何本かのタワーマンション、
数キロ先には
瀬戸内海の水面が見え

目の前は、
スカッと抜けた空です。

その空に向かって、
カメムシが飛び立った。

ちょっと感動しました。

かつての私のように、
即刻、退治していたら、
カメムシの飛翔を見ることは
なかった。

一つの決断で、
現実はこうも変わるのか!

そして気づきました。

カメムシという濁を
今日、私は、生かしてみた。

すると、カメムシは
その持って生まれた能力を
いかんなく発揮し、飛び立った。

その姿を私に見せてくれた。

私が、カメムシという濁を、
消すのではなく解放したことで、

私の家という「場違いな場所」に
迷いこんだ虫は、
その人生をまっとうすべく
飛び出した。

これは天からの啓示。

そしてこれも
「清濁あわせのむ」の
一つのあり方。

目の前の現実を
悪いものととらえ、否定すると、
そこでおしまい。

違う光をあて、
新しい行動に出ると
予想外の素晴らしい現実が
やってくる。

やっぱりそうだ、と
確信しました。

あなたは今、
カメムシを抱えていますか?

それは、
どのようなカメムシですか?

それを解放してみませんか?

予想だにしなかった、
どんな飛翔を
手に入れるでしょうか?

ではまた!

坂本 夏子

ことば屋&人事屋

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