【飛躍のヒント】言葉一つでこれだけ違う

坂本夏子です。

シリーズ・LAB プロファイル®。

今日は4回目です。

これまでは、

1. LAB プロファイル®って何ですか

2. 脳の穴
(なぜ、LAB プロファイル®が効くのか?)

3. 傾聴なんかするな

でした。

今日の4回目は、

相手のパターンによって
どのように ”ことば” を変える
必要があるのかをお伝えします。

ここを外すと、伝わるものも
伝わりません。

では、時々お伝えしている
「成功パターン Top 3」
「どつぼパターンTop 3」の中から

[方向性]というカテゴリーの

<目的志向型><問題回避型>

取り上げます。

ここでまず大事なのは、

~~~~~~~~~~~~~

人は、時と場合により
(コンテクストにより)

思考や行動が変わる

~~~~~~~~~~~~~

というLAB プロファイル®の
前提です。

私たちは、
いつも同じではないのです。

なので、<○○型>という場合、
その人を「いつもそう」と
タイプ分けしているのではなく、

「今、その人は、<○○型>の
パターン(モード)に入っている」

あるいは、

「xxの場面では<○○型>の
行動をする」

ということだけを意味しています。

ある人が多くのコンテクストで、
<目的志向型>でいる傾向があっても、
その人が<問題回避型>でいる
コンテクストは必ずあります。

従って、LAB プロファイル®では、
「田中さんは目的志向タイプ」の
ような決めつけをしません。

田中さんも、あなたも、私も、
<目的志向型><問題回避型>
両方を持った豊かな存在なのです。

これは、LAB プロファイル®と
他の性格診断、タイプ分けツールとを
分ける、重要なポイントなので、
前置きをしました。

では、本題です。

<目的志向型>

このパターンでいる人は、
ゴールや目標でやる気になります。

「よいもの・こと」に
意識が向いています。

アメかムチかというと、
アメに反応します。

なので、
”効くことば”
(専門用語で 「影響言語」と
言います )の例をあげると、

売上、利益、昇進、目標、ゴール
メリット、安全、成績を伸ばす、
納期を守る、楽しく仕事する

幸せ、健康、家庭円満、
極楽、夢、成功、平和

○○するように、xxしよう

肯定形の文

そんなことばで心が動きます。

逆のパターンは<問題回避型>です↓↓↓

<問題回避型>

このパターンでいる人は、
問題があるとやる気になります。

「悪いもの・こと」に
意識が向いています。

アメかムチかというと、
ムチに反応します。

影響言語の例

損失、リスク、降格、問題、
マイナス、事故防止、
悪化を食い止める、遅れを出さない、
人を泣かせない、避難訓練、
ストレス

不幸、病気、家庭不和、
みじめな人生、地獄、失敗、戦争

○○しないように、xxしよう

否定形の文

以前、民主党政権時代に、
総理大臣の菅さんが、

「最小不幸の社会の実現」

と言っていました。

そのことばを新聞の見出しで見た時、
私はギョッとしました。

なぜならば、
菅さんは政治家として
常に不幸をイメージしながら
それを避けよう、避けようとして
生きていると読み取れるからです。

これで国民は希望を持つのだろうか?

彼自身は幸せなのだろうか?

もちろん、その反応には、
私の、さまざまな前提が隠れていますね。

私が総理大臣だったら、
もっと<目的志向型>の発想を持ち、
言語を使って発信するな、と
思いました。

私のかつての同僚で、
仕事においてバリバリの
<目的志向型>の人がいました。

別の人が会議で

「淘汰されないように、これからは
能力開発を最優先にしよう」と
言ったら、

いやそーな顔で、

「ビジネスにもっと貢献できる
ように能力開発するんです!」と
ムキになっていました。

言ってることは同じでも、
簡単に対立が起きます。

私はそれ以後、その人には、
常に<目的志向型>のことばで
関わりました。

一方、あるお母さんは、
3歳の息子が風邪薬を飲んで
くれないと、困っていました。

ランチをしながら、15分くらい
LAB プロファイル®を教えたら、
俄然、興味を示し、

翌日、息子にこう言ったそうです。

「お注射いやだから、
おクスリ飲みましょうね」

すると、さっと飲んでくれたそうで、

「夏子さん、これ、使える~!」

と興奮のメールをくれました。

彼女は息子さんが、いろいろな
場面で<問題回避型>が強いと
気づき、

彼にとって、クスリ以上に大問題な
”注射” を持ち出して、すんなり
クスリを受け入れさせたのです。

彼女自身は
<目的志向型>の場面が多いとの
ことだったので、

相手のパターンに合わせて、
自分を柔軟に変化させた、
すばらしい事例です。

どうですか?

相手のパターンにあった
影響言語を使うことで、
相手とより楽にコミュニケートし、
信頼関係を築いたり、
人を動かすことができます。

それがLAB プロファイル®の
醍醐味の一つなのですが、
伝わっていますか?

質問などあれば、大歓迎です。

あと一回、別のカテゴリーの
影響言語を取り上げます。

ではまた!

坂本 夏子

ことば屋&人事屋

LABプロファイル®
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