【飛躍のヒント】逃げた

坂本夏子です。

愚者と賢者の学びのシリーズを
やっております。

きのう(12/10)からは、
会社員時代の私が、
愚者ですらなかった頃の
暗黒の二年間のお話をしております。

ざっとおさらいすると、

重要なプロジェクトで
大きな判断ミスを犯し、
トンデモナイ結果を
私は招いてしまったのでした。

部下に怒り、自分に怒る、
バトルな毎日。

半年たった時点で、
リスクの高いとある策を
一人で実行する決断をし、
作戦成功したものの、

プロジェクトの成功には
程遠い状況でした。

「愚者ですらなかった私」

ここまで書いていたところで
読者よりコメントをいただきました。

Dさん

===============

修羅場を潜ってますね。
私は社内で守旧派とのバトルの
真っ最中です(笑)。

===============

現役の企業人氏です。

当時の私と同じ、
後方支援部門におられるようで、
場面が勝手に目に浮かびます。

人生でも組織の仕事でも、
自分でやるビジネスでも、
融合、統合、愛と平和に
いたる過程でバトルはつきもの。

そのとき、
どのように自分を維持し、
しなやかにしたたかに通過するか?

これは人生を決めますよね。

というわけで、話を続けます。

そのプロジェクトは、
人事マネージャーとしての
私の二つの責任分野である、

1)日本で採用された社員のための仕事

および

2)海外から日本法人に派遣された
社員のための仕事

のうちの、
2)におけるものでした。

さらに、本来、
物事が順調に運んでいる限り、
リーダーとしての私の個人的な
時間配分は、

1)に90%
2)に10%

で済んだのです。

というのは、
2)の方は担当メンバーが
実務を担いますので、
私は全体の方向性を決めたり、
難易度の高い案件にかかわるだけで
よいのです。

歴代の前任者もそうでした。

しかし、
自分のミスを原因として、
そんな悠長に構えていられなくなり、

すでに70%の時間を投入していました。

それだけ時間をかけながらも、

そして、

直接的な原因をつくったのは
自分であるという認識をもちながらも、

「こんなのおかしい」

「なぜ、いつまでたってもこうなんだ」

「そもそも前任者が
ちゃんと仕事をしなかったツケを、
なぜ私が払うんだ」

と憤っていました。




あなたにも経験ありますか?

でもそうやって、
誰かを、何かを責めているときって、

自分や自分の責任に、
向き合っていないんですよね。

逃げてる。

そんなとき、
プロジェクトの中で、
ゼッタイにはずせない、
超・難易度の高い個別案件が
発生しました。

ハラをくくりました。

これを自分でやる。

自分の時間とエネルギーの
90%を投入です。

これ、
経営の視点から見ると、
マネージャーが一人、
本来やる必要のない仕事に専念し、
本来やるべきことが
おろそかになっているわけで、
損失です。

でも、
その常識で考えている限り
いつまでもこの状態が続き
地を這うプロジェクトという
より大きな損失が続きます。

なので、

これは投資だ、
ほぼ全力を使おう、

と、自分に許可をだしました。

担当者に任せ、
見たくない結果を見て、
自分にも相手にも怒るパターンを
脱出し、

ギアをドライブモードに入れたのです。

私はやっと本気になったのでした。

それを3ヶ月くらい続けました。

すると、
少しずつ結果がよくなってきました。

暗黒のプロジェクト開始から1年半。
初めて感じる手ごたえでした。

よい風は次のよい風を生みます。

二人いた上司のうちの
もう一人から、
耳寄りな情報が届きます。

自分で確認したところ、
行けそうだったので、
乗っかりました。

そこでまた決断ミスを犯したら、
さすがに一巻の終わりですけどね。

今度はバッチリでした。

プロジェクトが軌道に乗りました。

暗黒の二年はようやく終わります。

そして、花咲く二年が始まります。

めでたし。めでたし。

なんですけどね、

これって、なんか、
つまんなくないですか?

ずっと自分や他人を責めて、
なぜだ、なぜだと言ってばかりの

<問題回避型>
<反映分析型>
<外的基準型>

という、
どつぼパターン Top 3をやめて、

プロジェクト成功のために、
自分でハラをくくって、
自分で主体的に動く

<目的志向型>
<内的基準型>
<主体行動型>

達成パターン Top 3
シフトしたら、うまくいきました、

っていう話ですよね。

それって、
【飛躍のヒント】的には
あたりまえ。

ふーん….。

いやいや、そうやって、
自分にケチをつけてはいけません。

もうひとつ、
ギアチェンジをもたらした
デキゴトがあります。

私が会社員時代に
部下からもらったことばで、
最高にうれしかったことばが
飛び出します。

それは次回。

ではまた!

坂本 夏子

ことば屋

LABプロファイル®
マスターコンサルタント
トランスフォーメショナル
コーチ®

#462

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