今日のお話は、やや、硬派です。
今、なにか、うまくいかないことが
ある方、
あるいは、本質を突きつめたい方
のみ、お読みください。
口あたりがよくって、簡単な方法を
求めておられる方には、おススメ
しません。
昨日、無実のえん罪で逮捕され、
奇跡のような、逆転無罪判決を得た、
土井さんという人の物語をお伝え
しました。TV番組です。
大阪の、コンビニの強盗事件で、
300日間、身柄を拘束され、拷問
ともいうべき状態から生還した
方です。
昨日のテーマは、土井さんが
自分を保った力の源は何だったか？
でした。
今日は、同じ物語を、別の視点から
見てみます。
ポイントは、前提の持つ影響力
です。
昨日はお伝えしていなかった、
事件の詳細も、書きますね。
警察・検察は、コンビニのドアに、
彼の指紋があったという事実から、
「土井さんが犯人」という仮説を
たて、逮捕しました。
そこから先は、すべての情報を、
その仮説に基づいて、解釈します。
そして、彼らの最優先の仕事は、
逮捕した「犯人」から「自白」を
取ること。
なので、自白をゲットする、という
目的と価値基準に従い、彼らは、
ひたすら行動します。
いつまでたっても自白しない人物に
対して、どんどん、言動がエスカ
レートし、拷問チックな取り調べに
発展するわけです。
一方、土井さん側は、本人の
「やっていない」という認識を、家族
と弁護士が共有し、「シロ」という
前提で、動きます。
「シロ」である以上、その前提で、
「シロ」の証拠を一生懸命、
探すわけです。
途中で、かなり強力な、土井さんの
アリバイを見つけ、チーム土井は
「これでいける！」
と思うのですが、、、、
それは、ぬか喜び。
検察は、「クロ」という前提で思考
するので、そのアリバイに反論し、
シロの証明は、振り出しに戻ります。
これって、すごくコワいことだと
思いませんか？
前提がクロ、だと、すべての情報が、
クロという解釈になるのです。
一方、土井さん側は、「シロ」。
シロの証拠があるはずとの前提で、
行動します。
しばらく、光が見えない状態が続いた
のですが、ついに、ブレイクスルー
の時がきます。
検察官から問われて、何気なく
答えた質問に、「シロ」の証拠の
ネタが隠されていることを、
しばらくたってから、土井さん本人が
気づくのです。
検察は、意図を隠して質問した
としか思えません。
それが、突破口となり、
弁護士と家族の働きにより、
ついに、シロの証拠を見つける
のです。
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どんな前提で、思考・行動する
のか？
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この一点で、結果が大きく異なる
ことの、すごい事例だと思いました。
検察も、うすうす、自分たちの推論
の誤りの可能性に気付いていた
様子がうかがえるのですが、
「クロ」のストーリーを完結させる
のが彼らの仕事。
目をつぶって、突き進んだ
のでしょう。
この話、伝わってますか？
あなたが、番組を見ていなかった
としても、お伝えするには、
どう書けばよいだろうか？
と思いながら、これを書いています。
話を戻します。
警察・検察は、もともと、それが
仕事だよね、という側面はあります。
えん罪で逮捕されるなんて、かなり、
特殊なデキゴトだと、あなたは
感じるかもしれません。
でも、こういうことが、私たちの脳の
中で、普通に起こっています。
例えば、、、
「できない」「お手上げ」「ムリ」の
前提でいると、目の前の情報や
出来事に、「やっぱりムリ」とう
解釈を、自動的に、つけてしまい
ます。
自動的に、です。
なので、そこで思考停止してしまい、
それ以上、発展しません。
一方で、
「できる」「答えがあるはず」
「やる」の前提でいれば、
目の前の情報や出来事に
「こうすればできそう」
「答えはこれかも」
という解釈が付きます。
あなたの脳がそうするのです。
そして、そこから、道が開けます。
やっぱり、前提が大事だわ～
と、土井さんのえん罪事件のTVから
あらためて、腑に落ちました。
興味がある方は、今日、再放送が
あります。学びのポイント満載の、
ちょっとしたサスペンス＆エンター
テイメント ドラマです。
6/24 (日） 15:05
NHK 逆・転・人・生
「えん罪、奇跡の逆転無罪判決」
昨日の心あたたまるストーリーは
これです↓
なお、この投稿には、警察・検察
の役割や存在意義を否定する意図
はありません。どちらも、必要で
大切な組織であり、人々です。
そして、彼らが時に暴走することを
私たちは、知っておく必要が
あります。
その時、自分を助けるものは何か？
自分の人生を自分でコントロール
し続ける。
その一点に尽きると思います。
坂本 夏子
ことば屋
トランスフォメーショナル・コーチ®
LABプロファイル®
マスターコンサルタント