【飛躍のヒント】ゴーン氏の会見で思い出しました

坂本夏子です。

日産自動車の元会長
カルロス・ゴーン氏が、
レバノン到着後、
初の会見を開きました。

年末から連日マスメディアで
報道されていて、あなたも、
彼が何を語ったか、
関心を持ったかもしれません。

ゴーン氏の日本脱出は、
生き方や仕事の仕方という観点から、
興味深いなと思って私は見ていました。

さらに、
情報が増えるにつれて、
自分が感じることも変化するので、
その点でも面白いです。

すると、会社で人事の仕事を
やっていたときに気づいた、
普遍的なことを思い出したので、
今日はそれをお伝えします。

私が人事をやっていた時、
膨大な量の “人と人とのもめ事” の
解決に関わりました。

程度がひどいと、
セクハラ、パワハラ、懲戒など、
会社のルールに従って対応が
必要ですし、

そこまでいかなくても、

上司と部下、同僚間、部署間、
社内顧客やビジネスパートナーとの
デキゴトについての不満や相談が
寄せられるのはしょっちゅうでした。

双方から話を聞くことも多く、
そこで気づいたことがあります。

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人と人との対立は、すべて、
同じ出来事に対する
互いの認識の違いを原因として
起こる。

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事案ごとに具体的な現象は
異なりますが、抽象的に言えば、
すべて、

一つのことについての
【互いの認識が違う】ことを
発端として起こっていました。

原因はそれのみです。

例えば、
上司が部下の仕事ぶりについて
不満を持つ場合ですね。

仕事の進め方だったり、
結果だったり、
不満の対象は様々ですが、

部下が何かをやった・やらなかった、
こう言った・ああ言った
という事実について、

「自分の期待を部下が満たしていない」と
上司が感じた時に
上司は不満を持ちます。

部下がやった・やらなかったこと、
言った・言わなかったこと
そのものではなく、

それを上司がどう感じたかが
ポイントです。

部下側はどうかと言うと、

「私はちゃんとやっています」
だったり

「私がいくらちゃんとやっても、
誰々さんがこうなので、
そんなのムリですよ」など、

その人なりの、
上司とは異なる認識を示します。

夫婦や親子でも同じですね。

そう。

同じ現象に対する認識が
違うだけ。

ゴーン氏の一件も、
逮捕のことであれ、
今回の逃亡のことであれ、
認識のギャップが根底にあります。

なぜそれが起きるかというと、
お互い、前提、視点、基準、
そこから発する ”べき論” や
”あたりまえ” が異なり、

結果として相手への期待値が
異なるからです。

だからこそ、
いかに共通認識を作るか、
ギャップを埋めるか、
そして、問題が起こったときに
どのように反応するのかが
問われるわけですね。

じゃあ、そのために
まず、自分は何をするのか?

私の経験則はこれです。

持つべき前提は、
【相手と自分は違う】です。

だから、
”すり合わせる” 作業が
めちゃくちゃ重要。

一方的に何かを期待しても
それはムリ。

このシンプルな前提を
肚に落とすのに、
私は何年もかかりました ><

その前提を心に刻んだうえで、

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期待を相手に明示する

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あなたが何を望んでいるか、
イヤがっているか、
相手は知らないことが多いです。

なので、
それを自分の責任でちゃんと伝える。

それでもうまくいかなければ
次の策が必要ですが、
意外とその第一ステップが
抜けていることが多いので
お伝えしました。

参考になれば幸いです。

ではまた!

坂本 夏子

ことば屋&人事屋

LABプロファイル®
マスターコンサルタント
トランスフォーメショナル
コーチ®
人事コンサルタント