【飛躍のヒント】#89 なぜ、言ったのに伝わらないのか? (削除・歪曲・一般化)

言ったのに、伝わらないのは、なぜでしょうか?

相手の言っていることが、わからないのは、なぜでしょうか?

あるいは、同じことについて話しているのに、AさんとBさんとでは、まったく違うことを言う。

そういうことも、ありますね。

なぜでしょうか?

私は人事の経験が長いですが、すべてのセクハラ、パワハラ、職場の人間関係問題は、

同じできごとについて、Aさん、Bさんの解釈が異なる

ということが原因で起こっています。

自分の頭にあること = 相手の頭にあること

この図式が成立し 初めて、コミュニケーションがうまくいく、

ということを意識せずにお互いがやりとりし、 結果として、対立に発展した場面を、数多く、見てきました。

大切なのは、自分が何を言ったかではなく、

=========
相手によって、
何が理解されたのか
=========

であるわけです。

なぜ、これが難しいのでしょうか?

ちょっと、理屈をこねますね。

あなたが言ったことが、 相手に渡った瞬間に、相手の頭の中では、

削除
歪曲
一般化

という現象が起こるからです。

受け取った人は、 あなたが言った、すべてのこと (情報)を処理できないので、

自分が受け取りやすいように、

10 のことを4に減らして受け取ったり(削除)、

自分のメガネで加工したり (歪曲)、

あなたは「昨日のあの話」をしているのに、相手は、「いつもそう」と、勝手に解釈したり(一般化)

してしまうわけです。

しかも、もう、お気づきかと思いますが、

相手は、相手の好きなように、そうします。

経験も、価値観も、世界観も、あなたと相手とでは異なりますからね。

お互い、違うメガネをかけています。

では、どうやったら、

あなたの投げたボール

相手の受け取ったボール

という図式を成立させられるでしょうか?

答えは、
============
相手の受け取りやすい
ボールを、あなたが投げる
============  

あなたも、あなたのメガネをかけて、自分の好きなように、話したり、書いたり、 イメージを提示したりしているので、

相手のために、工夫をしたり、いつものあなたのやり方に、 ワンステップ、追加するとよいのです。

工夫の仕方も、いろいろ、ありますが、簡単で、パワフルで、いつでもどこでもできるのが

LAB プロファイル®です。

前置きが長くなりましたね。

昨日の#88では、この、大切な前置きなしに、いきなり、

「価値基準 Criteria」

のことをお伝えしたので、ちゃんと、土台の情報をお伝えしようと思いました。

(「いきなり飛び込む」 というのも、LAB プロファイル®では、重要な行動パターンです)

あしたから、本番です。

ブレークスルーコーチ x
LABプロファイル®
マスターコンサルタント

坂本 夏子