坂本夏子です。
今日もマジメ~な領土問題です。
きのうは、
「北方領土・竹島・尖閣諸島パネル展」に
行ってきたお話をしました。
続きです。
いずれも長年の重要課題です。
相手国は、それぞれ、ロシア、
韓国、中華人民共和国。
では、この三つの課題のうち、
日本政府が最優先とすべきものは
どこだと思いますか?
歴史の古い北方領土でしょうか?
今、ホットな尖閣でしょうか?
決着済みの問題を、
あれこれ蒸し返している
韓国相手の、竹島でしょうか?
考えてみてください。
私がこの質問を受けたのは、
今年の5月頃だったでしょうか。
実は答えられませんでした。
答えを教えてくれたのは、
国際情報アナリストの北野幸伯
(きたのよしのり)さん。
彼の主張では、尖閣です。
なぜか?
————————–
まだ、相手国に
物理的に盗られていないのは、
尖閣だけだから。
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そうなんですよね。
北方領土は、1945年8月に、
ソ連が攻め入り、占領しました。
日本がポツダム宣言を受諾して、
降伏の意思を明確に示した後にも
かかわらずです。
内閣官房の資料には、こうあります。
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なお、これら四島の占領の際、
日本軍は抵抗せず、
占領は完全に無血に行われました。
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それ以来、今もロシア人が住み、
ロシア政府が “管理” しています。
次は竹島。
竹島は、国際法上、
日本の領土であることが確定していたのに、
1952年に当時の李承晩大統領が、
一方的に地図上に線を引き
(李承晩ライン)、
「この線の内側は韓国だからね」
と主張しました。
1954年には、
韓国による不法占拠がスタート。
それ以来、灯台、ヘリポートなどを築き、
警備員を常駐させ、不法占拠を
続けています。
時に、大統領が上陸したりも
しています。
日本は近づけません。
そう。
どんなに相手が理不尽でも、
日本に正当性があると主張しても、
国際機関に訴えようとも、
実際に盗られてしまっては、
終わりなのです。
ズバリ言います。
泥棒は、盗んだ家を返さない。
これが世界の現実です。
だから、何としてでも盗まれない、
自分たちで占有し続けることが
大事なのです。
尖閣だけは、まだ日本の手の中にある。
コントロールを続ける機会が
日本にはある。
だから、
ここを守るのが最優先なわけです。
さて、
ある場所を実質的に支配していることを
”実効支配” といいます。
これは、
その場所の領有を確かなものにする、
三つの条件のうちの一つです。
では、日本は尖閣を、
実効支配しているのか?
これが極めて危ういのです。
というか、No と言っていい状態です。
まず、無人島。
港もありません。
しかも、政府は日本人が尖閣に
上陸することを禁止しています。
理由は
”中国との対立を深めないため
(刺激しないため)”。
向こうは敵対度合いを強めているのに?
島を国有化したり(2012年)、
管轄の自治体である沖縄県石垣市が、
島の住所表記に ”尖閣” という
文字を入れたりして(2020年)、
「日本のものですよ~」
という状況証拠を強めてはいます。
なんだけど、
韓国が竹島につくったような、
灯台も、ヘリポートも、警備員も
ありません。
中国が、ある日、ピュッと
かすめ盗ったら、もう終わりです。
安倍前総理は、
約8年前に政権に復帰した際、
実効支配を確かにするために、
尖閣に公務員を常駐させると
実は言っていました。
なのにそれを途中で撤回しています。
2017.3.27 産経ニュース↓↓↓
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安倍晋三首相は27日の
参院予算委員会で、
尖閣諸島(沖縄県石垣市)への
公務員常駐を検討するとしていた
自身の発言について
「現在はその選択肢はとっていない。
総合的に、戦略的に判断している」と
述べた。
「尖閣は断固として守り抜いていく。
この意思を他の国々は見誤っては
ならない」とも語った。
首相は平成24年の自民党総裁選で
公務員常駐の検討を訴え、
自民党は同年の衆院選、
25年の参院選の政策集に明記していた。
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なんだかね~。
守る意思は、
物理的に示してナンボです。
政府だか国会の中には、
まず灯台を作るといった案は
あるようですが、
進展しているニュースは伝わってきません。
早くしなさいよ!
と私は心で叫んでおります。
というわけで、今日の結論は、
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三領土のうち、最優先は尖閣諸島。
そのためには、
日本が物理的に支配することが重要。
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でした。
この気合の入れようでは、
次回も尖閣?
ではまた!
坂本 夏子
ことば屋
LABプロファイル®
マスターコンサルタント
トランスフォーメショナル
コーチ®
#440