LABプロファイルの、「内的基準型 Internal」 「外的基準型 External」の後半、 行きましょう。
「内的基準型」は、 判断基準が自分の中にあり、自分で決めたい、という特徴がありましたね。
「外的基準型」は、 判断基準が自分の外にあり、外からのフィードバックを必要とします。
あなたが、上司、親、教師、あるいはコンサルタントだったとして、部下や子供や生徒やクライエントに、どちらのパターンを求めますか?
私がLABプロファイルを学んだのは、部下を納得されずに、悩んでいたからです。「ウソでもいいから、Yesと言って」と、何度、言いたかったことか!
そんな経験をお持ちの方は、ホント、お仲間です。
で、内的・外的の違いを知った時、目の前の人が、自分の言うとおりに動いてくれる、「私に対して外的基準型」という状態であれば、 ラクだろうな~ と思いました。
では、その人は、自立しているでしょうか? あなたがいない場面で、自分で判断できるでしょうか?
自信あふれる行動をし、よい結果を残す人は、どちらのパターンでしょうか?
うまくいかなかったときに、他人のせいにするのは、どちらのパターンでしょうか?
内発的動機
外発的動機
といった概念ともリンクしますが、
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自立し、成長するのは、
内的基準型
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自分の中にエンジンを持っているので、周りの人々の反応に耳を傾け、目を向け、自分を振り返ることはあっても (「反映分析型」も入ってますね)、
他者に依存したり、 振り回されたりせず、自分の軸を持ち、育てます。
ルノー・日産のゴーンさんが、日経新聞の「私の履歴書」で、先月、こんな内容のことを言っていました。
「自分の子供たちに、アドバイスはするが、父の言う通りにするのではなく、自分で判断してほしい。」
彼は、子供たちに、内的基準型を期待しているのがわかります。
私のクライエントで、人のことを気にしすぎて、 疲れてしまっている方が、 時々、おられます。
そういう時は、具体例を出していただいて、どこで外的基準型になってしまっているかを、 ピンポイントでつかみます。
そういうことばで話をされるので、わかります。
そこをとらえて、フィードバックすると、ご本人が気づき、変化が起こり ます。
では、常に内的基準型がよいか、というとそうでもなく、
例えば、新しいことを学ぶとき。
最初は、先生の言うとおりに学んだほうが早いですね。 我流で、よくないクセをつけたり、基本や定石を身に着けないまま、不安定 でいるよりも。
つまり、外的基準型がおススメです。
慣れてきたら、だんだんと、内的基準型にシフトし、自分でわかり、自分で決められるような自分を、作ればよいのだと思います。
私は最近、慣れないことに挑戦していて、一から十 まで、というより、0.3 を 0.6 に上げるのにも、 お手本や人のフィードバック を必要とします。
自分の中に基準を作っている途中で、スイスイなんて、とんでもない。
私は発展途上だからこそ、今はそうなんだと受け止め、経験を増やしています。
ブレークスルーコーチ x
LABプロファイル®
マスターコンサルタント
坂本 夏子