坂本夏子です。
今日は、いつもの美容院で、
髪をカットしてもらいました。
月一回、行っていて、
緊急事態宣言が出ていた間も、
私にとって重要な活動なので、
行っていました。
その美容院、
髪を切ってもらうだけでなく、
学ぶことが多い場所なので、
長年、通っています。
これまでも、4回、メルマガで
取り上げてますね。
最後に書いたのが今年の3月後半。
その時は、そのお店がコロナの
影響を大きく受ける直前で、
嵐の前の静けさだったのかも
しれません。
その後、お客さん=売上が
どっと減ったとのこと。
さらに、お店の「コロナ対策」も
すごく厳しくなり、
私は、その変化を、興味深く
定点観測していました。
6月には、
その日の担当の美容師さんが、
従業員は一時、交代で自宅待機となり、
その分、給料が減ったと
言っていました。
今日の担当の方も、その時のことを
話してくれて、
それが、すごくいい話だったので、
シェアします。
ファーストネームNさん。
20代半ばの好青年です。
私は思わず、
「この会話、録音しときたかった」
と言ったくらいです。
こんな話でした。
お客さんの激減により、
従業員を休ませる決断を
社長がしたとき、
はっきりこう言ったそうです。
「会社にとって一番の費用は、人件費。
材料費よりも人件費が大きい。
売り上げがない以上、
人件費を削らないと
会社がもたない。
だから、みんなに休んでもらう。
その分、給料は減る。」
Nさんは、
「社長がはっきり
そう言ってくれたんで、
あーそんなんだ、って
スッキリしました」
「友だちで、よそで美容師してる
ヤツもいて、そこだと、社長が、
『みんなが感染しないように、
みんなのことを思って休んでもらう』
とか言ったらしいですけど、
それって、うそっぽいじゃないですか」
「うちの社長は、
人件費を削らないといけないって
ハッキリ言ってくれたんで、
わかった、って思いました」
私はがぜん、社長の従業員への
コミュニケーションの仕方に
興味を持ち、
「その時さあ、社長は、
『給料は減るけど、
会社が生き残るから職場が残る。
失業はさせない』みたいなこと、
言った?」
と聞きました。
「はい。言ってました。
まず、会社を守らないといけないって。
それが、君たちを守ることなんだ」って。
「君たちを守れなかったら、
経営者として会社をやっている
意味がないって」
「みんな、なんのかんのといっても、
自分のことが一番大事じゃないですか。
あー、そうやってつながってるんだって
思いました。
自分に関係があることなんだ、って
わかった上で、みんなのこと
なんだって」
「よく先輩に、
コレ、なんでするんですかね?
って聞くと、
『そりゃー、お客さんのためよ』
って言われるんですけど、
まあ、それはわかるんですけど、
『お客さんのため』って言われるより、
『こうこうこうだから、
お前のため』と言われた方が、
わかりやすいんですよね」
こんなことを、
客である私に、率直に、
楽しそうに話してくれるのです。
社長は、ハッキリそう言えるだけの
従業員との信頼関係があるのでしょう。
職場としての質の高さを
感じ取れる会社で、
カットにも満足しているので、
私はまた行きます。
で、この会社の給与カットのような、
”悪いニュース” を伝えるには、
伝え方があります。
次回はそれをお伝えします。
お楽しみに。
ではまた!
坂本 夏子
ことば屋&人事屋
LABプロファイル®
マスターコンサルタント
トランスフォーメショナル
コーチ®
人事コンサルタント