坂本夏子です。
「軸を守って幅を広げる」
という、
私の生きる指針の一つを、
5/11 にお伝えしました。
かつての上司の教えです。
先週シェアした、
私のチョンボからの
立ち上がり物語で、
「あした白旗を上げてもいい
という選択肢を持って、
歩く道幅を自分で決めて、
それをしっかり歩く」
という弁護士の教えと並び、
重要な役割を果たした教えです。
前回は、
「幅を広げる」がポイントでした。
言い換えると「柔軟に」です。
でも、幅を広げすぎると
マズイです。
なので、
不可の境界線を
同時に引いておくのが大事。
そこまでが先週の話でした。
今日はその境界線がテーマです。
なぜ、
境界線は重要なのでしょうか?
境界線がないと、
どうなりますか?
考えてみてください。
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・
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私の答えはこれです。
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境界線を引き、
No の領域を明確にすることで、
– 軸が軸として、際立つ。
– 無節操や事故を防げる。
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そういうことって、
私たちの日常の様々な場面で
遭遇します。
例えば、、、
< 事例1 >
4/11 の「子どもへの愛の示し方」
のメールでシェアした、
保育士さんのお話です。
保育士・真澄さんの
軸は何だったかを
想像してみましょう。
軸:
子どもを見守り、
子どもの個性を伸ばす。
では、彼女にとっての
不可は何だったのでしょうか?
おそらくこれです。
不可:
子どもによる危険な行為
それが明確だったから、
真澄さんは、即座に No と
言えたのだと推測します。
OKと不可の境界線が
明確であれば、
不可の領域に入り込まない限り、
子どもに自由にふるまうことを
許し、子どもを見守る
という保育士としての軸が
際立ちます。
次は、
保育士さんの事例を広げて、
より抽象的に考えてみます。
< 事例2 >
場面:
人を育てる仕事をしている人が、
相手と関わるとき。
人を育てる仕事は
多岐にわたりますね。
上司、先生/指導者、親、先輩など。
軸:
相手の成長に寄与する
コミュニケーションをとる。
不可:
相手を責めたり、
私欲を満たすための
コミュニケーションをとる。
私も元部下 & 元上司なので
わかるのですが、
「あなたが
ちゃんと仕事をしないと、
私の評価が上がらない。
なんでいつまでたっても
できないの?」
なんて思いながら、
相手を責める気持ちで
部下と接すると、それは一発で
部下に伝わります。
そうなると
育つ人も育ちません。
< 事例3 >
場面:
組織でのコミュニケーション
組織とは、
職場、学校、NPO、
趣味の団体やスポーツチームなど、
いろいろあります。
軸:
言論の自由、表現の自由、
思想信条の自由
組織の成熟度によりますが、
その自由が民主主義の社会には
あるわけです。
組織の目的や状況、
自分の役割に従い、
柔軟に発想する自由を
メンバーは持っています。
不可:
相手への敬意を欠く言動
典型的な例はハラスメントです。
セクハラ、パワハラその他、
ハラスメントの種類を問いません。
敬意をもって人に接すれば、
ハラスメントは起きません。
あれはダメ、これはダメ、と
ルールに禁止事項を列挙するより、
相手がどう受け止めたか、で
判断するより、
「そこに敬意はあるのか?」
この一つの問いで、
答えは出ると私は考えます。
原則を、みんながイメージ
できるようにするための事例は
必要ですが、
ルールを守ることが本質ではなく、
敬意が本質です。
昨年、何度も話題になった、
スポーツ団体の不祥事など、
わかりやすい事例です。
敬意が欠けていればアウト。
シンプルに考えて
よいのではないでしょうか?
まとめ:
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軸を守って幅を広げる
幅を広げるときに大事なのは、
「ここから先は No」 の線引きを
明確にし、No を貫くこと
Yes の範囲内であれば
自由に柔軟に!
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あなたにとっての、
軸、幅、境界線は何ですか?
ご意見、ご感想もどうぞ。
ではまた!
坂本 夏子
ことば屋&人事屋
LABプロファイル®
マスターコンサルタント
トランスフォーメショナル
コーチ®
人事コンサルタント